慰安婦:「性奴隷」「強制性」主張の吉見義明教授が敗訴=東京地裁

 旧日本軍の慰安婦問題研究の第一人者で、慰安婦を「性奴隷」とし、軍による強制性などを認めた中央大学の吉見義明教授が、自らの著作物を「捏造(ねつぞう)」と主張した政治家を相手取って起こした訴訟で、裁判所は20日、吉見教授の訴えを棄却した。

 読売新聞によると、東京地裁はこの日、吉見教授が桜内文城(ふみき)・前衆議院議員によって名誉を毀損(きそん)されたと主張し、2013年7月に起こした損害賠償請求訴訟で、原告の訴えを退けた。

 日本維新の会所属の衆院議員だった桜内氏は2013年5月、同党の共同代表だった橋下徹・大阪市長(いずれも当時)の慰安婦問題をめぐる発言に関する記者会見に同席し、吉見氏の著書について「これはすでに捏造であるということが、さまざまな証拠により明らかになっている」と発言した。それから2カ月後の同年7月27日、吉見氏は桜内氏によって名誉を毀損されたと主張し、1200万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 だが地裁は、吉見氏の主張を認めず、訴えを棄却した。

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