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【プロ野球】

楽天・星野副会長が開幕ダッシュ指令 「ペナントレースは短距離走」

2016年1月21日 紙面から

報道陣と球団職員による2日早いサプライズの誕生プレゼントにご満悦の楽天・星野副会長(中)=コボスタ宮城の室内練習場で(竹下陽二撮影)

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 楽天の星野仙一球団副会長(68)が20日、仙台市内のコボスタ宮城の室内練習場で開かれた監督・コーチ会議の冒頭で3分半、熱く語った。

 緊張感が漂った。いきなり、星野副会長の野太い声が響き渡った。

 「ペナントレースは長距離走じゃない。短距離だ。スタートをどれだけうまく切るか。負けて勢いはつかない。楽しくても勢いはつかない。トラブルがあって、勝って、勝って、勝っていけば勢いがつく。勢いがつかないチームは絶対、最後に笑えない」

 なにがなんでもロケットスタート。星野副会長の開幕ダッシュにかける執念は相当なものだ。13年の感動の日本一も遠い昔。2年連続の最下位。しかし、若手投手陣の底上げを狙い、野手ではロッテからフリーエージェント(FA)の今江を獲得。さらに、メキシコリーグ2冠王のアマダの獲得などで、浮上の手応えを感じている。

 「Aクラス、ひょっとしたら、優勝も狙える、戦力が整いつつある。しかし、調整を間違ったり、心が一つにならなければ、Bクラス、最下位もある。そういう意味で梨田監督をはじめコーチ陣にはしっかり、準備してほしい」

 11年の東日本大震災で悲しみにうちひしがれた東北に勇気を与えた日本一から2年。今年のスローガンは「夢と感動」にした。「一つでも多く勝って東北のファンを喜ばせたい。それが、私の決意。みなさんも心に刻んでほしい。梨田監督、よろしくお願いします!」と念押しした副会長。闘将の熱い願いに楽天ナインがどう応えるかだ。 (竹下陽二)

 

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