(2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題
2015.01.05: 項目「問題解消できる可能性があるパッチ」を修正。
2015.09.09: 2015年9月分でも同様の問題が発生。ただし別問題と思われる。
2015.08.17: 誤字や装飾ミスの修正(内容に変化なし)
公開3時間後追記: Microsoftで対策された模様。手元のPCでは一切発生しなくなりました
公開2時間後追記: やっぱり原因と思われるKBを紹介。
2015年4月以降のWindows Updateで頻発している、
- 「更新プログラムを確認しています」の状態から先に進まない、
- 更新プログラムのダウンロードやインストールが異様に遅い
- 更新終了後、いくつかの更新プログラムが失敗する
これらの問題について扱ったページです。
後から追記した情報
この問題は現在も継続中。
定期的にWindows Update Clientを更新しなければ、同様の問題が発生する模様。
(Windows Update Clientは Windows Updateに含まれている。自動更新設定にしていれば問題は発生しない)
2015年9月のWindows Updateでも、(一部の Windows7 マシンで) 同様の問題が発生します。しかし、原因や対処方法は全く異なるものと思われます。
詳細→ 2015年9月のWindows Updateに関する不具合&トラブル情報
一般的解決法→ Windows Updateが遅い、進まない、終わらない、失敗する問題の解決方法
以下、このページの情報は古いものです。
2015年9月以降は、このページの内容を試しても効果はありません。
以下本文
この問題は主に、メモリ4GB以下の Windows7 SP1 で発生します。
(Vista / 8 / 8.1 での発生頻度は、当方では未調査です)
推測ですが、2015年4月頃から発生している問題だと思われます。
問題の発生しないPCは、サクサクとWindows Updateが終了します。
問題が発生しているPCは、残念ながら今の所、効果的な対処方法はお金または時間がかかるという状況です。
(2015年8月15日時点では) KB3050265とKB949104を先に手動インストールし、Windows Updateを1回実行すれば(一部は失敗しててもOK)、Windows Updateに時間のかかる問題は解消するものと思われます。
問題解消できる可能性があるパッチ
以下3つのパッチを入れて頑張る。1~2回目のWindows Updateには時間がかかり、いくつかは更新失敗する場合もあるけれど、2~3度Windows Updateを繰り返せば直るはず。
- Windows Update Client
- Windows7 SP1の場合に入れる。
- 定期的に更新されている。
2016年1月5日時点ではKB3112343。 - 更新のチェックは Microsoft TechNet Blogsのこのページ下段リンクを利用するのが便利。
- サイト内参考リンク: 「Windows Updateが始まらない、時間がかかる問題」のMicrosoftの資料および解決方法
- KB949104
Windows Update エージェント
- Windows7 SP1の場合に入れる。
- Windows Update エージェントを最新バージョンに更新する方法
- KB3050265
ダウンロード先
- (32 ビット Windows 7 用) "Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47352 - (64 ビット Windows 7 用) "Windows 7 for x64-Based Systems 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47351 - (64 ビット Windows Server 2008 R2 用) "Windows Server 2008 R2 x64 Edition 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47355
- (32 ビット Windows 7 用) "Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)"
- 補足注意
Windows7(無印)の場合、KB949104やKB3112343 を当てるとSP1へのアップグレード時にエラーが出る場合があるので注意する事。
追記: 原因と思われる更新パッチ
原因と思われる更新プログラムを記載しておきます。
ただし、しっかり検証する時間がなく、あくまでも当サイト管理人の「予測」です。
以下の更新プログラムが原因
2015年6月に公開された KB3068708
2015年4月に公開された KB3022345
- 「sfc /scannow」を実行してもエラー修復ができない/エラーが無いのに「修復できませんでした」とメッセージがでる現象と、犯人は同じと思われます。
- Windows Updateの更新を自分で管理できる人は、自己責任で上記のKBをアンインストールした上で非表示設定しても良いかもしれない。
- 来月以降のWindows Updateで修正されたり、新しい更新パッチと整合性が取れなくなった場合は、自分で何とかする
- 正しくPCメンテナンスを行い、2015年8月分まで全て更新すると、問題解消する可能性もあり。
- KB3022345は 2015年4月~6月にかけ、何度か降って来たパッチ。
今後もこっそり更新される可能性があるパッチ。
2度目の追記
時間がかかっても、このページ下段の方法を見ながら、頑張ってWindows Updateを行ってみましょう
KB3068708とKB3022345を削除しなくても、2015年8月15日以降にWindows Updateを行えば、更新に時間がかかる問題は解決するものと思われます
少なくとも私の手元でこの問題が発生していたPCは、2015年8月15日以降に1回でもWindows Updateを実行した後、更新できない問題はなくなりました。
(更新パッチを数か月ため込んでいた場合、一部が失敗する現象は治らない。3~4回ほど更新をを繰り返す必要あり。1回目のWindows updateと再起動で、この問題は解消される。)
追記おわり。
以下、このページ初出時の情報です。
まえがき
対処方法はページ後半に書いています。
効果は薄いです。
また、先に原因を頭に入れておかないと、適切な対処は出来ません。
注意事項
完全に調査が終わる前に書いています。
8月17日まで多忙なため、推敲も行っていません。
間違った情報が含まれている可能性があります。
(また、今月の当サイトでの検証は、これで打ち止めとなると思います)
問題が発生するOS
手元のマシンでは、Windows 7 SP1(x86/x64共) で高確率で発生。
(Vistaと8は手元になし。手元のWindows8.1マシンでは発生せず。)
(ネット上の情報を読み漁ると、Windows8.1マシンでも発生する可能性あり)
問題が(ほぼ)発生しない、発生していても気が付きにくいPC
- メモリが6~8GB以上ある
- CドライブにSSDを使っている
- ページファイルを適切に設定している
- Cドライブがしっかりデフラグしてある
- Windows Updateの設定を「推奨」または「更新を確認する」にしている
※「更新プログラムを確認しています」がバックグラウンドで行われるため、待ち時間のストレスが無い
問題が発生しやすいPC
- OSがWindows 7 SP1
- メモリが4GB以下
- CドライブにHDDを使っている
- ページファイルの設定が不適切
- Cドライブのデフラグをしていない/空き容量が少ない/断片化が酷い
- Windows Updateの設定を「更新プログラムの確認をしない」以下にしている
いつから問題が発生しているのか
- 2015年4月頃のWindows Updateから、少しずつ報告が上がっている
- 2015年7月頃から、多くのPCで見られるようになった
- 2015年8月のWindows Updateでは多数の報告が上がる
※当ページ管理人は2015年2月中旬~7月初旬は超多忙で、手元のPCで発生しない問題は深く調べない状態でした。4月~6月も大きな問題になっていたかもしれません。
何が問題となっているのか
- Windows Updateが恐ろしいほど大量にメモリ消費している。
- そのため、メモリの少ないPCの場合は、Windows Update中は激しくDiskスワップが発生している。
- (予想) ユーザーの手元のWindowsマシンの情報が、正しくWindows Updateサーバーに伝わらない状況になっている。
- PCメンテナンスが行われていない場合、Windows Updateに失敗する確率は非常に高い。
外部参考リンク
2点の外部参考リンクを用意しました。
- Blogs - Japan System Center Support Team Blog - Site Home - TechNet Blogs(リンク先は日本語)
- リンク先一部 抜粋
System Center 2012 R2 Configuration Manager (以下、Configuration Manager)で、Windows 7 32bit 端末のConfiguration Manager クライアントがスキャンを行った際に、サーバー側に誤ったスキャン結果が返されるという事象について、お問い合わせをいただくことがあります。
本事象が発生すると、Configuration Manager コンソールのレポートから事象発生端末のスキャン結果が正しく把握できないという問題が発生します。
---中略---
また、Windows 8 32 bit 端末においても、少数ではありますが、本事象の発生によってSystem Center Endpoint Protection の定義ファイルの更新に影響を与えたとの報告がございます。
- ※「System Center 2012 R2 Configuration Manager」というのは、Microsoftの「クラウドプラットフォーム」で、現在問題になっているWindows Updateとは違うものです。しかし、発生している症状は何やら似たものになっています。
- KB3050265という修正パッチがある模様
(ただし、メモリが少なくCドライブの断片化が酷いPCの場合は、焼け石に水レベル) - 「サーバー側に誤ったスキャン結果が返される」という問題がWindows Updateでも発生していると仮定すると、ユーザー側がどんなに頑張っても回避不能な不具合、という事になります。
- リンク先一部 抜粋
- svchost.exe (netsvcs) メモリリーク対応 KB3050265 -東海フィールドサービス ブログ - 東海フィールドサービス
- 2015年6月公開の記事。「数か月前から~~複数のPCで発生」の記載あり
- リンク先一部 抜粋(※赤字は当サイトで勝手に編集・着色)
・Windows7のWindowsUpdate実行時にsvchost.exe (netsvcs) サービス名(wuauserv)がメモリを消費し続け、ディスクスワップの発生によりPCの動作が重くなる。
・搭載メモリが2GB程度のPCでは、WindowsUpdate実行時svchost.exe (netsvcs) のメモリ消費によって 使用可能メモリが0KBになりフリーズやエラーが発生することがある。
新規にOSをインストールした状態でも同症状が発生することがわかりました。※正確には最初のWindowsUpdateでKBが一つインストールされます。
- 私の手元でも、VMware上にWindows7をクリーンインストール直後(最初のWindowsUpdate以降)でも、問題が発生する事を確認。
- メモリ4GB以下のPCの場合、この問題はかなり深刻。
メモリ2~3GBのPCの場合は・・・ちょっとお話にならないレベル。 - こちらのサイトでも、KB3050265で症状が緩和する報告あり
(ただし、メモリが少なくCドライブの断片化が酷いPCの場合は、焼け石に水レベル)
KB3050265について
ダウンロード先- (32 ビット Windows 7 用) "Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47352 - (64 ビット Windows 7 用) "Windows 7 for x64-Based Systems 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47351 - (64 ビット Windows Server 2008 R2 用) "Windows Server 2008 R2 x64 Edition 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47355
自身のPCに合わせたパッチをダウンロードし、インストールします。
メモリの使用量が抑えられ、Windows Updateが失敗する確率が多少下がります。
症状が軽いPCの場合、このパッチだけで「ほぼ」問題解決します。
「更新プログラムを確認しています」は、どれくらい待たされるのが普通なのか?
問題が発生しているPCの場合、「更新プログラムを確認しています」に20~30分かかると見ておきましょう。
(この時間は搭載メモリ量やCドライブの性能、メンテナンス状況に左右されると思われます)
- 問題発生した後
12回ほど確認
- 15分以内に「更新プログラムを確認しています」が終了した回数 ゼロ
- 20分以内に「更新プログラムを確認しています」が終了した回数 2回
- KB3050265導入前のDiskスワップはお話にならないレベル。
- KB3050265導入後も、Diskスワップはかなり発生している。
- 検証PCのマシンスペック
Core i7 3930K (VMware上。4core使用)
HDD: 7200rpm (仮想ドライブ60GB)
メモリ: 3GB
OS: Windows7(無印)クリーンインストール直後
OSの設定: デフォルトのまま。
- Windows7 SP1にアップグレード直後から問題発生
以下、ようやく対処方法の紹介です。
対処方法(まえがき)
根本的な対処方法はありません。
かなり面倒で時間のかかるメンテナンスを行い「ようやく症状がマシになる」レベルです。
- メモリ2~3GBのPCの場合は (Windows 10の最低システム要件をみたいしていれば)、不具合覚悟でWindows10にアップグレードした方が良いレベル
- もしくはPC買い換えた方が良いレベル
- メモリを増設できる人はメモリを増設する、CドライブをSSDに換装できる人は換装するのが、現状一番の解決策と思われる。
- 一時ファイルなどを、RAMDISK等特殊な環境変数に変更している場合は元に戻す。
対処方法
- KB3050265をインストールする。
- Cドライブのデフラグを行う
不要データを削除またはバックアップして、Cドライブの容量を確保する - ページングファイルの設定を適切に行う。
→ ページファイル (pagefile.sys) の設定方法と推奨値 (無効にするのは非推奨)
- 搭載メモリの1.5倍程度の数値を入れ、「初期サイズ」と「最大サイズ」を揃える
- ストレージを2つ以上搭載したPCの場合は、一時的にpagefile.sysを別ドライブに移動させておく
- ここまでの対処を行ったら、Windows Updateを行ってみる。
(8月15日以降であれば)通常は、一度Windows Updateを実行し、PC再起動すれば時間がかかる問題は解消される。
(一部の更新パッチが失敗する問題は残る。→ 何度もWindowsUpdateを繰り返す事で対処する) - まだ問題が発生していると感じた場合は、以下リンク先の対処方法を、片っ端から行う
- Windows7/Vistaの起動高速化&セキュリティソフトの負担軽減
Windows Updateの失敗・トラブル・エラー「回避」方法まとめ
Windows Updateが始まらない時の(民間療法的な)対処方法
Windows updateが失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
・OSが起動しないなど 深刻な場合 (Windows7/Vista)
・OS が起動しないなど 深刻な場合 (Windows8/8.1)
Windows updateのトラブルシューティングツールを試す - 効果的なのは以下の対策 (下リストの対策すべて行う)
- sfc /scannow
(このエラーが発生しても無視する) - アクションセンター内「トラブルシューティングツール」
- システム更新準備ツール
- datastore.edb削除再作成、およびセキュリティソフトの監視対象から外す
- 「%systemRoot%\WinSxS\Pending.xml」削除
- 上記「コンポーネントリセットツール」の内容を手動実行する(このページの後半のbat)
- sfc /scannow
- ここまでを行えば、(時間はかかるももの) Windows Updateが「実行される」確率はかなり上がる(失敗しないとは書いていない)
- 1回のWindows Updateで全部の更新が1回で成功する可能性はかなり低い。
- 時間は非常にかかるが、根気よく、何度もWindows Updateを行う。問題が出たら、その都度対処する
- Windows7/Vistaの起動高速化&セキュリティソフトの負担軽減
上記に書いた対処方法は、ほんの一例になります。
- 空きメモリの容量が増えるような対策
- Diskアクセスがスムーズに行えるような対策
- Windows Update関連を中心としたPCメンテナンス
これらを思いつく限り実行していくと、少しずつ症状が緩和していくものと思われます。
このページの更新は以上です
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