一緒に仕事をしている先輩の行動にいつも感心させられる。発想が豊かであるし理解が早いのだ。
例えばこちらの説明だけではすぐに理解できないとしても、適切な例えを出しながら幾つかの質問だけで大よそを理解してしまう。
そんな先輩を見ていて思ったのは、頭のいいと感じる人との条件の一つとして「共通点を見つける早さ」を挙げてもいいのではないかということだ。
例えば、一見して何の関連もないような問題がいくつか並んでいるとする。
普通の人であればそれぞれに解決策を練るところを、まずはその問題の共通点を見出していくつかに分類してしまうのだ。
さらにそれらを並べ直すことで、そこには提示されていない問題点まで見つけて解決してしまうことすらある。
営業先などに一緒に出かけて行っても、顧客から手に入る情報に対して自分とは全く違う視点を持っているのだと感じることが幾度もあった。
一度どうしてそれほどまでに色々なことが見渡せるのかを聞いたことがある。すると先輩はこう答えた。
「なんていうのかな。生き物だろうとなんだろうと、世の中に存在するものは基本的に全てが物理の法則になりたってるようなものなんだよ」と。
何事も抵抗の少ない方に流れる、低いものを高く上げるにはエネルギーが必要である、硬いものは割れやすくしなやかなものは折れない。そんなようなことを語っていた。
相手や問題の向こう側にそうした原則を見出して、あとは共通した物同士に分類して解決すれば無駄な労力を避けられるのだという。
きっとこの人は、この質問をした時でさえわたしの向こう側を見ながら話をしていたのだろう。
一体どんな経験をすればそうした視点が鍛えられるのか、それとも頭の良さとはやはり先天的なものなのか。
そんなことを悩んでいる限りでは、まだまだ頭の良い人とは呼ばれそうにもなさそうだ。
あんた、いいこと言うなあ。 「共通点を見つける早さ」これですね。 「いかに応用できるかに気づく早さ」と言い換えてもいい。 この能力に長けた人は、どんな場所でも生きてゆけま...
横だけど、その手の能力ってADHDの人間の得意分野だったりするんだよね。 で、ADHDは「継続して完成させる能力」とかが低いから、社会で生きていくのはつらいわけです。 もちろんそう...