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 米カリフォルニア工科大は20日、太陽系の最も外側を回る9番目の惑星が存在する可能性があるとする新説を発表した。第8惑星・海王星の軌道(太陽から平均約45億キロ)の20倍遠くにあり、太陽の周りを1万~2万年かけて公転しているとみられる。遠すぎるため、実際に望遠鏡で存在が確認できるとしても数年先になりそうだという。

 米天文学会の専門誌「アストロノミカル・ジャーナル」に論文が掲載された。第9惑星として1930年に発見された冥王星は、2006年の惑星の定義の見直しで準惑星に降格した。今回推定されているのは冥王星よりさらに外側で、大きさなどは新しい惑星の定義にも当てはまるという。