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ハナさんキッチン

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CoCo壱番屋の廃棄カツ問題は産業廃棄物管理票(マニュフェスト)に問題があるんじゃない?

時事 お金

 

CoCo壱番屋が廃棄したトンカツやチキンカツが、産業廃棄物処理業者から横流しされたことが問題になっています。

健康被害は出ていませんが、CoCo壱番屋がゴミとして出したものを、ゴミ処理業者が食べ物として売っていたのですから大問題です。

廃棄物処理法の刑罰は結構重くて、不法投棄がよくある場所とかには、

  • 懲役5年
  • 罰金1,000万円

とかいう看板があったりします。産廃処理業者「ダイコー」はどれくらいの処罰を受けるのでしょうか。

 

ところで新聞やテレビを見ていたら、CoCo壱番屋にも責任の一端があるような論調を見かけたので「アレッ」って思ってしまいました。

 CoCo壱番屋は適正に処理を依頼したのに、不良業者がゴミを食べ物として売ったのです。CoCo壱番屋は、むしろ被害者です。

 

目次

 産業廃棄物管理票(マニュフェスト)

業者が事業活動で生じたゴミを処分する時は、産業廃棄物として、許可を持った業者に処分を依頼します。

その時、産業廃棄物管理票、通称マニュフェストと呼ばれる伝票に必要事項を書き込んで処分を委託します。

伝票は7枚複写になっていて、運搬業者、中間処理業者、最終処理業者、と処理が進むごとに伝票が切られ、最終処分が終わると最後の一枚は、ゴミを出した事業者(今回のケースならココイチ)に帰ってくるのです。

こちらが分かりやすいですね。

産業廃棄物とマニフェストの流れ

産業廃棄物とマニフェストの流れ(フラッシュ動画)

 

CoCo壱番屋は許可業者に廃棄物としてお金を払ってゴミの処分を委託しているのですから何の問題もありません。

問題なのは横流しをしたゴミ処分業者です。お金をもらって処分するはずのゴミを、食品として販売したのですから、二重どりですよね。

そのゴミ処分業者から冷凍カツとかを買った食品会社も問題です。

 

そして、もう一つ問題なのは、それを見抜くことが出来なかった産業廃棄物の管理制度ではないでしょうか。

処分したという嘘を書いた伝票(マニュフェスト)を受け取ったら、それを信じるしかないのですものね。

マニュフェストに頼らない方法

マスコミの報道によれば、CoCo壱番屋は横流しをされないように、今後は冷凍カツなどの食品を廃棄する時は、袋から冷凍カツを出して他の生ゴミと一緒にして商品価値を完全に無くす手間をかけてから処理業者に引き渡すことにしたそうです。

確かに、そうすれば食べることは出来ませんから横流しはされませんね。

 

でも、産廃処理業者「ダイコー」はCoCo壱番屋以外の食品会社から委託を受けたゴミを食品として販売していたようです。行政機関の立ち入り調査で、販売先の「みのりフーズ」からは108品目の商品が見つかったのです。

ココイチだけの問題では無いのです。

ゴミ業者がしっかり処分をしているかどうかをチェックするのは許可を与えた行政機関の仕事だと思いますので、ここはしっかり業者を監督してもらいたいものです。

 

そして、マニュフェストに頼らない仕組みも必要だと思います。マニュフェストがあっても、それに嘘を書いていたら分かりませんよね。

そのためにはどうしたら良いか。

それは、お金の流れを把握することです。

お金の流れとゴミの処分がひも付けされれば、横流しなんかされなくなるのではないのでしょうか?

現金だとお金の流れが分からなくなる恐れがありますから、ここはやはり、現金を廃止して電子マネーや銀行振込でお金の流れが記録されるようにしてほしいものです。そうすれば不正なんて出来やしない。したとしても直ぐにバレてしまいます。

お金の流れとゴミの処分の結果を、許可した行政機関が把握できれば、今回のCoCo壱番屋の廃棄カツ事件のようなことは起こらなくなるのではないでしょうか。

 

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CoCo壱番屋

 CoCo壱番屋は創業者が苦労して大きく育てた会社です。少年時代は貧しくて雑草を食べたことがあるとか。

 以前、CoCo壱番屋で食事をした時、ココイチの創業者が書いた本がおいてあったので、チラリと読んだことがあります。

印象に残ったところは、

  • 社内恋愛禁止

という話でした。

  • 人様の大事な娘を預かっているのだから、親が安心して働きに出せるようにするのが経営者の努め

というようなことが書いてあったと思います。

この本を読んで、ますますココイチが好きになりましたよ。

まとめ 

産廃業者がゴミを食品として販売したことが一番悪いけれど、それを出来ないようにする制度を考えたほうが良いと思いました。

そのためには、お金の流れを把握できるようになれば一番いいのかなあと思います。