ベトナム きょうから共産党大会 中国念頭に国防強化へ

1月21日 6時44分

共産党の一党支配が続くベトナムで、最高指導部の選出や今後の国政の方針を決める共産党大会が、２１日から首都ハノイで始まり、経済改革の一層の推進や、海洋進出を続ける中国を念頭にした国防の強化などを打ち出すものとみられます。

ベトナム共産党大会は、５年に一度開かれるベトナムにとって最も重要な会議で、全国から１５００人余りの代表が参加して、２１日から８日間に渡って、ハノイで行われます。
注目される最高指導部の人事を巡っては、グエン・フー・チョン書記長が留任する見通しで、党大会での承認を受けて正式に決定される予定です。
また、今後の国政運営については、去年、発足したＡＳＥＡＮ経済共同体や、今後発効するＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定を踏まえ、一層の経済改革を推進し、経済成長を維持する方針を示す見通しです。
合わせて、南シナ海での人工島の建設など海洋進出を続ける中国を念頭に、国家の主権を断固守るとして国防の強化なども打ち出すものとみられます。