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今のネット界隈は影の無い人工光に満たされている

2015 335day @659.beat

そうして残ったのがMediumだ。iPhoneアプリだと日本語入力に不備があるとか、他の場所に比べて同じことを書いても読まれにくいとか不満点も多いが、現状無料で好きなことを書く場所としては最も適している。

読まれないということは、好き勝手書いても炎上しないということでもあるのか。

Mediumってなあに?と言うことで調べてみた。

あたりが詳しいかな。どうもウェブマガジンみたいな感じなのかな。やって無いので何とも言えないけど。

ところで最近のインターネット界隈はあらゆる角度から光で照らされて、影の無い妙なクリーンさが全体を覆いつつあるようで、ちょっと違和感あり。とにかく集客とマネタイズみたいなね。昔はもっと暗いイメージだったよなあ、と言うところでそう言えば思い出した。

まだ運営してた。凄いなあ。長いけど以下引用。

たとえばRead Me!や日記才人の一票のような、きわめて間接的で淡々としたコミュニケーション。日々誰に向けているのでもないテキストを淡々と書き、そしてどこかにそれを読んでくれる読み手がいる、ということに心を癒され、直接感想メールが来たりすると、かすかな苛立ちを感じずにはいられないような、そんな「コミュニケーション」。

それは、アメリカ人からすればコミュニケーションの名にすら値しないようなものなのかもしれないのだけど、「それはどこか宇宙の果ての知らない星からの長距離電話」(谷山浩子「銀河通信」)であり、「誰でもない他者」からの「あなたがここにいること」への承認のメッセージなのだ。だからこそ、誰が読んでいるかはわからないけれど、「もしもし見知らぬ私の友達 私はちゃんと歩いています」(同上)と日記を書くのである。細い、細い糸で結ばれたような儚いコミュニケーション。そもそもウェブ日記にとってもっとも重要だったのは、そうしたコミュニケーションだったように思うのである。

そしてまた、ウェブログに限らず最近のウェブの世界は光が明るくなりすぎて、沈黙、夜の闇といった、儚いコミュニケーションを受け入れる土壌が急速に失われているような気がする。真夜中ひとりで黙っていないと、銀河通信は届かない。

10年以上前のテキストだけれど、未だに内容は色褪せず、記憶に残る文章。そうだよね、俺ももうココで7年以上テキスト書いているけど、単にアクセス数目的だったらこんなに長くやってないよね。99%は自分のためと、もう1%は同じ思いを共有してくれる誰かがいてくれるかも、と言う期待感だったかもね。


 

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