ドル/円がテクニカル的に重要なポイントに差し掛かっています。

まず長期で見ると、2012年秋を起点とするトレンドラインを割り込んだように見えます。

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2014年の冬以降、ドル/円はボックス・レンジの中を横這っていると解釈できますが、いまその下限に来ています。

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カギになるポイントは116.18付近ではないでしょうか?

もしドル/円が116を割り込み、ドル安が進むようなら、アベノミクスのcredibilityは激しく試されることとなり、『ハリー・ポッター』のロン・ウィーズリー風に言うなれば「Can we panic now?」という展開になります。

僕は円高論者でした。去年の10月頃に、「FRBの利上げ後はドル安」ということを主張しはじめた頃は、ずいぶん読者からのpush backがありました。

でも僕の見立ては、完全に間違っていた気がします。

なぜなら現在のドル/円の水準は(たぶん2016年末にはこのへんだろう……)と想定していたレベルであり、まだ新年明けてから20日しか経っていないからです!

為替というのは株とは違う生き物で、方向性というかトレンドがひとたび定まれば「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ……」と一方向にズンズン進んで行ってしまうことが多いです。

その崩落ポイントの近くに、われわれは来ているということ。

ドルが116円あたりから切り返せるかどうか? これは目を離せません。

FX、楽しすぎダロ。


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