【ソウル聯合ニュース】韓国の消費者団体「消費者市民の集まり」は20日、昨年6月と10月に主要13カ国・地域の大都市で販売されている輸入食品や農畜産物、カフェのコーヒーなど35製品の価格を調査した結果を発表した。
それによると、韓国は31製品で販売価格がトップ5に入った。特に、輸入マスカット、ワイン、国産サムギョプサル(豚の三枚肉)の価格は調査国・地域のうち最も高かった。
昨年6~12月の平均為替レートを適用して比較した結果、韓国では米国産マスカット(トンプソン・シードレス800グラム)が7009ウォン(約670円)で、米国での価格(4069ウォン)を大きく上回った。チリ産ワイン(モンテス・アルファ・カベルネ・ソービニヨン)は3万8875ウォンで、5位のオランダ(2万2681ウォン)と比べても71%高かった。
国産サムギョプサル(冷蔵肉1キロ)は2万7930ウォンで、中国(1万4679ウォン)の約2倍だった。
また、スターバックスコーヒー、輸入ビール、コカ・コーラなども韓国での販売価格が2番目に高かった。
スターバックスコーヒー(カフェアメリカーノ・トールサイズ)の価格は4100ウォンで、4位の日本(3475ウォン)に比べ18%、12位の米国(2821ウォン)に比べ45%、それぞれ高かった。
輸入ビールの韓国販売価格はオランダのハイネケン330ミリリットルが2106ウォン、米国ブランドのミラー355ミリリットルが2203ウォンで、本国の価格に比べ約2.9倍、約2.3倍に達した。
同団体は、特に輸入のビールと果物について「自由貿易協定(FTA)などに伴う輸入関税の下落にもかかわらず、実際の販売価格は下がっていない」と指摘。関税引き下げの恩恵が消費者に及ぶよう、流通構造などの改善が必要だと訴えた。