金正日スタイルから金正恩スタイルに変わる平壌

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 北朝鮮の幹部たちの間では「金正日(キム・ジョンイル)ジャンパー」の流行が終わり、「金正恩(キム・ジョンウン)人民服」が新たに人気だという。

 北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は19日「かつて金正日ジャンパーを着用していた幹部や金持ちたちは、最近になって金正恩スタイルの『詰め襟人民服』をよく着るようになった」「市場でも買い物客たちはジャンパーよりも人民服をよく買い求めている」などと伝えた。北朝鮮メディアに登場する人物も、故・金正日総書記の時代にはジャンパーを着用するケースが多かったが、金正恩氏が登場してからは人民服を着るケースが目につくようになった。

 金正恩氏は最初にデビューした2010年9月の朝鮮労働党代表者会議に人民服姿で登場した。その後、新年辞など大きなイベントには常に人民服を着て登場し、祖父の故・金日成(キム・イルソン)主席のまねをしているとの声がよく聞かれるようになった。そのため北朝鮮の幹部らも金正恩氏登場後、ジャンパーよりも人民服を着るようになったという。かつてワンピースや短いスカートをよく着ていた妻の李雪主(イ・ソルジュ)氏も、2013年10月以降は人民服スタイルで登場している。韓国の国立シンクタンクの関係者は「金正日時代は金正日ジャンパーを着用することが権力者の象徴のように見られたが、金正恩時代には人民服がそれに取って代わった」との見方を示した。

 金正日総書記はジャンパーを着ることで低い身長と突き出した腹を隠すことができた。特に国防色あるいはグレーのジャンパーを着用すれば、活発なイメージを出すこともできた。平壌の万寿台にある金正日総書記の銅像も、本来はコートを着せる計画だったが、2012年に金正恩氏の指示で「金正日ジャンパー」に変更されている。

キム・ミョンソン記者
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