サムスン電子は19日、既存製品に比べデータ処理速度が7倍速い大容量・超高速のDRAMの量産を開始したと発表した。
サムスンが今回量産を開始したのは、広帯域幅メモリー(HBM2)DRAMで、8ギガビットのDRAMを4層に重ねた構造となっており、4ギガバイトの容量を実現した。8ギガビットは1ギガバイトに相当する。
特徴は上下のDRAMに数千個の微細な穴を開け、データをやりとりする構造になっている点。データの移動距離が短いため、処理速度が高速化し、電力消費量も半分以下に抑えることができる。
サムスン電子はまず、鮮やかなグラフィックを使用するオンラインゲームや映像の実行に必要なグラフィクカードに新製品を搭載する計画だ。最近は3D映像ゲームや超高画質コンテンツが増え、データ容量が急増していることから、より高速のDRAMが求められていた。企業や研究所などで使用するスーパーコンピューターやサーバーなどにも搭載される。