中国の成長率6.9%、幕を下ろした25年の高成長

 中国の昨年の経済成長率が6.9%にとどまり、25年ぶりに「保七(7%維持)」に失敗した。1989年に起きた天安門事件の影響で、90年に3.8%を記録して以来最も低い数字だ。

 中国国家統計局は18日、2015年の中国の国内総生産が67兆6708億元(1214兆円)で、前年比6.9%増だったと発表した。政府目標値の7%には及ばず、14年の成長率(7.3%)に比べ0.4ポイント低下した。中国経済は「保六(6%維持)」の時代を迎えたことになる。

 中国人民銀行(中央銀行)の馬駿・チーフエコノミストは「今年も中国経済は生産過剰、製造業の収益低下、不良債権といった景気下振れ圧力を受ける」とする一方で、「大都市を中心に不動産市場が回復の兆しを見せているほか、事業構造調整が加速しており、好転の要素も存在する」と指摘した。

北京=アン・ヨンヒョン特派員
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