【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は19日、外部の専門家を招き、北朝鮮の核能力レベルの評価と対応策を主題にしたワークショップを開催した。
ワークショップには、韓国国防研究院(KIDA)をはじめとする国内の主な研究機関の北朝鮮専門家7人が参加。国防部からは韓民求(ハン・ミング)長官のほか、黄仁武(ファン・インム)次官、柳済昇(リュ・ジェスン)国防政策室長などが出席した。
国防部が民間と合同で今回のワークショップを開催したのは、北朝鮮の核能力に対する均衡ある認識を持つようにするためとみられる。
ワークショップでは北朝鮮の4回目となる核実験の意図分析、核能力レベルの評価、今後の北朝鮮の見通し、韓国政府や軍の政策的・戦略的対応策などが議論された。
この席で原子力統制技術院政策研究センターのファン・ヨンスセンター長は「北の今回の核実験は水素爆弾なのか、増幅核分裂弾なのか、核分裂弾なのかを判断するのは事実上、技術的に不可能」との見解を示した。
外交部傘下、国立外交院のキム・ハングォン教授は北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議を開催する場合、韓米日対北朝鮮、中国、ロシアという対立構図がつくられ、北朝鮮が中国・ロシア陣営に隠れる可能性を指摘。そのため北朝鮮を除く5カ国協議を開催する必要があると話した。
韓長官はワークショップで、北朝鮮の4回目の核実験について、「朝鮮半島や世界の安定、平和に対する直接的な威嚇であり挑発」とした上で、今回のワークショップが戦略的な政策樹立に役立つだろうと評価した。