Bitcoin XTをリリースした昨年8月、ハーン氏はReutersに対し、Bitcoin XTが採用されようがされまいが、ビットコインはなくならないだろうと語った。同氏は当時、「もうビットコインは終わりかもしれないと思うのなら、私たちはこんなことはしていない」と語っている。
ハーン氏のブログ投稿が公開された15日、ビットコイン取引所itBitでは午後8時(グリニッジ標準時)時点でビットコインは430ドルから390ドル前後に値を下げた。
ハーン氏は昨年12月の取材時には、人々がビットコインネットワークはもう限界だと気付けば、価格が下落するだろうと語っている。
「ビットコインの現在の価格はもっぱら、ビットコインは未来の通貨になると考え、その将来を見込んでいる人たちに支えられている。だからビットコインネットワークが崩壊し始めれば、多くの人たちはそうした状況をよく見極め、恐らく自分たちが将来価値を読み違えたのだと判断するだろう」と同氏は語った。
ハーン氏は現在、ビットコインの基盤となるブロックチェーン技術を金融部門で採用することを目指す銀行の連合、R3CEVコンソシアムに参加している。
ブロックチェーン技術を手掛けるEthereumの元最高執行責任者(COO)で、現在は独Slock.itでブロックチェーンベースのアプリを開発するステファン・チュアル氏も、ビットコインの将来は危ういとの考えだ。
「ビットコインは暗号技術の標準からすると全く時代遅れの技術だ。この5年間、こうしたつまらない対立のせいで、進化できずにきた」と同氏は語る。
一方では、もっと楽観的な見方もある。
「まだビットコインが失敗したとは断言できない」と語るのは、米著名ベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソン氏だ。
「皆の意見をまとめるためには、ときには危機が必要なこともある。この先、危機にさらされるというのなら、さっさと取り掛かろう。今より良いときはないのだから」と同氏は続ける。
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