ダウ平均400ドル安、原油急落で金融市場が混乱－ドルは一時115円台

2016/01/21 02:38 JST

　　　　（ブルームバーグ）：20日の金融市場は世界的に再び荒れ模様となっている。原油は急落、ダウ工業株30種平均が400ドル値下がりし、質への逃避をあおった。

企業決算も市場の混乱に拍車を掛け、ＭＳＣＩの世界株の指標はこのままいけば弱気相場入りする。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は終値ベースで１年９カ月ぶり安値。ロシア・ルーブルとメキシコ・ペソは過去最安値に下げた。米10年債利回りが２％を下回ったほか、円は対ドルで１年ぶり高値に急伸した。

ニューヨーク時間午前11時20分現在、ＭＳＣＩオールカントリー世界指数は2.9％安。５月の最高値からの下落率が弱気相場入りの目安とされる20％を超えた。Ｓ＆Ｐ500種指数は2.5％下げ、終値ベースでは2014年４月以来の安値。業種別10指数は全て２％以上の下げとなっている。

ニューヨーク原油先物市場では、ウェスト・テキサス・インターミディエート（ＷＴＩ）先物が３％安。一時４％安の１バレル＝27.32ドルを付けた。

円は対ドルで0.9％高の１ドル＝116円58銭。一時は2015年１月16日以来の円高となる115円98銭となった。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、米10年債利回りは９ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）低下し1.97％。この下げ幅は12月11日以降で最大。

原題：Dow Falls 400 Points as Global Rout Deepens Amid Plunge in Crude（抜粋）

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更新日時: 2016/01/21 02:38 JST