今日、塾長と一悶着あったのです。
温和な私が
塾長に声を張り上げてしまいました。
塾長が
私の育てた生徒を、強引に引き抜いて行っていたのです。
毎日毎日、生徒が減っている・・・
もしかして
私の指導がいけなくて??
いや、皆、生徒の成績は伸びている・・・
いけないところはない。
そう自負していた。
引き抜かれた生徒たちに会う機会があり
事の真相を聞きだしたところ
「塾長が、あの教室(先生)に移れ って。 逆らえないんで・・・。理由はわかりません。オレたち、もう(予備校を)辞めようかと話していたんです。」
なにぃ!?
すぐに、塾長室に押し入った。
昔なら
「おんどりゃあああ お前殺されたいんか!!」
と胸倉を掴むことはしょっちゅうでしたが
いまや昔の私ではない。
「塾長。 ○○から聞きましたが、どういうことでしょうか。
私の指導がいけなくて、生徒の意向で、教室を変わるのであれば
私の不徳の致すところです。 しかし、生徒の成績は伸びており、いまや、皆
志望大学に届きそうな状態です。
ましてや、生徒からの苦情も一切なく、指導が悪いと言う話しも聞いておりません。」
と、冷静に話を続けると、塾長が
「あなたは、医療現場で働いていた。そして海外生活もある。色々な経験を重ねて
凄い人材だと思っています。私は、あなたを認めている。凄い人だと思う。
あなたはここに限らず、どこの場でも必要とされる人材。辞められたら困る。これは本音です。
でも、ここの予備校講師としては、まだ1年も経っていない。3月からの勤務でしょう。
経験が浅いのです。 だから、最後は、画竜点睛を欠かないよう、最も経験の永い講師に任せて欲しい。
ここは、我慢して下さい。 誰もが通る道なのです。
いくらあなたの英語が凄いと言えど、受験の指導と言う経験を考えてください。」
気持ち悪いリップサービスだったので
私は
「塾長。 お世辞を言っても私は、退きません。 第一、指導が良いのに
移らせること自体、傍若無人です。苦情がありましたか? あったら仰ってください。
黙らないで下さい。 それは卑怯のやることです。」
塾長も退かない。
「苦情はありません。お世辞でも有りません。 私はあなたに感謝をしているし
ずっとここにいて欲しい人材だと判断しています。
あなたではないと無理な生徒も沢山いる。 だから今後もあなたの指導が必要なのです。
でも経験がまだ浅いからこそ、今は、最も経験が永い先生の最後の一押しが必要なのです」
それでは
そいつの手柄だと言うことか。
そう思った私は
「上手くいけば、その○○講師の手柄になるではないですか。 塾長もその○○講師もしてやったりですか?」
塾長もしつこいく食い下がる。
「誤解しないで下さい。 あなたの手柄です。私はあなたを評価しているのです。
○○先生ではありません。」
これでは埒があかんので
「生徒が第一志望にミスったら、塾長の判断ミス。通れば、私の手柄ということですね」
塾長曰く
「そうです。 だから、今後どうなろうと、私はあなたを評価しているのです」
・・・・・・
これで
私が退くことになりました。
それにしても、私はリップサービスが嫌いなのですよ。
ああいういかにものような、リップサービス。
教え子に
「第一志望ミスれ!!」 とは思いませんが、塾長の責任に問わせたいですな。