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「人生、成り行き」

千葉ロッテ・ヴァンフォーレ甲府などを応援しつつ、四方山話や与太話を書いてます。2015/10/05にタイトル変更しました。

どうも「フェード現象」と「ベーパーロック現象」が起きたような気がする<軽井沢バス事故

ツッコミ 雑談

http://www.flickr.com/photos/45753192@N06/4278077536

photo by kwkd

バス事故直前の映像公開、かなりの速度出し蛇行(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

うーん、これはどうも典型的な「フェード現象」と「べーバーロック現象」っぽいんだよなあ。ま、憶測にすぎないけど。

長野県軽井沢町で15人が死亡したバス転落事故で、国土交通省が事故を起こしたとみられるバスの直前の映像を公開しました。

  緩やかなカーブを大型バスが猛スピードで通り過ぎます。この映像を捉えたのは事故現場から250メートル離れた、国土交通省の監視カメラ。バスは右に傾いたままカーブを曲がり、反動で今度は左に傾きそうになりながら走り去ります。

  一方、こちらはその直前、現場から1キロ離れた別の監視カメラ映像。車体には、バス会社「イーエスピー」の文字が。バスはセンターラインも越えず、異常は見られません。事故が起きた現場には1分あまりで到達する計算になります。このわずかな間に、いったい何が起きたのでしょうか。映像を分析すると、新たなことが分かってきました。

  公開された事故直前の映像。大きくセンターラインをまたぎ、ブレーキランプが点灯したまま走るバス。このとき、乗客は異変に気がついていました。

  「左側のスペースがすごくあったので、2車線しかないのに、やや右よりに走っているのかなという印象を受けて。後ろからヤバイヤバイという声があったので、(センターラインを越えて)越えて右側に」(乗客)

  映像を見た専門家は、このように分析します。

  「自重が16t、客入れたら18~19t。簡単に車輪は浮かない。傾いたが無理やり曲がっていった。少なくともトラックより1.5倍の速さ」(交通法工学解析研究所 小西公昭 所長)

  さらに、車体の傾きについては・・・

 「だいぶ傾いている。左カーブで車体が右側に相当に傾いている。適正な速度より速かった」(交通法工学解析研究所 小西公昭 所長)

  国土交通省によりますと、バスは画面奥の右カーブでもセンターラインを越えているように見え、緩やかなカーブを蛇行しながら走行していた可能性があるということです。15人の命を奪ったバス事故。国交省は映像の解析を進め、事故原因の究明を急いでいます。

さっき見た限りではリンク先の動画は見れたんですが、再び確認して入ってみたら今度はアクセスが殺到したのか見れなかったんで、念のため…。

「フェード現象」と「ベーパーロック現象」、とは。

タイトルに書いた、「フェード現象」とは、「自動車やオートバイでの走行中にブレーキを連続して使った結果、摩擦係数が低下して、ブレーキの効き(制動力)が低下すること」を指します。

そしてさらにこの現象が起きた後、更にフットブレーキを多用した場合、ひどい時にはブレーキが過熱しすぎて、エンジンの中の油圧系統の中のブレーキオイルが沸騰してしまい、ブレーキが利かなくなることもあります。

それをこれまたタイトルに書いた、「ベーパーロック現象」と言います。いずれも自動車教習所の学科では勉強する単語…だったと思うんですが、私自身免許持ってからもう20年。まだ幸いにもフェード現象にもベーパーロック現象にも「遭遇」はしてないので、「確か教習所の学科でやったような気がするんだけどなー」程度の記憶しかないのが申し訳ないところではありますが…。

※ついでに書くと、私は長年これを「ペーパーロック現象」で覚えてたんですが、正確には「ベーバーロック」なんだそうです。それはこれに至るプロセスが、「自動車のフットブレーキが過熱した際、伝達経路である油圧系統内部に蒸気 (vapor)による気泡が生じ、そのために力が伝わらなくなるんでブレーキが利かなくなる」…からだそうです。

たぶんブレーキを「使いすぎた」んでしょうね…。

で、地図を見た限りでは、事故現場の手前までに碓氷バイパスの峠を越えてるわけですね。幾つものカーブの上り坂を。たぶんドライブレコーダーもついてないぐらいの(←ここがポイントですね)、中古の古いボロバスだから「重くてスピードが出ねえ」みたいな感じでもし登坂車線があればそこのレーンばかりを走るぐらいにスピードが出なかったんではないかと。でもカーブが続くからフットブレーキは多用するでしょうし、ギアもセカンドかローでエンジンブレーキも使うだろう、と。

で、てっぺんを過ぎて、下り坂ですから、まあスピードは出ますよね。そうするとただでさえ中古の古いバスで、運転手の事前体調チェックもしないような会社なんだから、バスの整備だって…と思うと、エンジンオイルの補充してなくて、ブレーキの調子もあまり良くなくて結果、下り坂のカーブでブレーキがかかりきれずに…という感じじゃないのかなーと、あくまでも「憶測」ではありますが、そんな風に思いますね…。

少なくてもこれは運転手の「ヒューマンエラー」ではない、と。 

ゆえに私としては「1.大型バスに不慣れな運転手」「2.高速代をケチるような真似をさせて」、あげくに「3.真夜中に道路が凍結するような、しかも峠を越えるような極めてハードな一般道を走らせて」、更に「4.いかにも整備不良な中古のバスをあてがった」という点でアウトなんだろうな、と思うわけですね。

少なくても2と3の責任は、バス会社も旅行会社も責任は免れない、でしょうね、確実に。

むしろ「運転手は最後の最後までブレーキの利かないバスでどうにか踏ん張って頑張ってた」ような気がしてならないんですわ。かつての、もう30年前にもなりますが、「日航123便墜落事故」のパイロットたち同様に。

「死人に口なし」で終わらせないためにも…。

つまりはバス会社も旅行会社も、これで「運転ミスですた」と、責任の大半を死んだ運転手のせいにして「死人に口なし」大作戦を決行するつもりなんでしょうが、「冗談じゃない。こんな運転しづらいトコを走らせたお前らが悪いんだろうが」と言わなきゃ国交省は全国のドライバーに示しがつかないだろうなあと、ひとりのドライバーとしてしみじみ思いますわ…。

いずれにしてもこの事故で亡くなったり怪我をされたすべての方には言葉も出ませんわ。もはや、客がバス会社や旅行会社を慎重に選ばねばこういうリスクもあるんだなーと。亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に怪我された方の一日も早い御快復をお祈りする次第です。

安全神話崩壊のパラドックス―治安の法社会学

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