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5人が膀胱がんに 化学工場を立ち入り調査1月20日 18時48分
福井市の化学工場で従業員など5人が相次いで膀胱(ぼうこう)がんを発症した問題で、厚生労働省はがんを発症した原因を調べるため、20日から工場の立ち入り調査を始めました。
この問題は、発がん性があるとみられる化学物質、オルト-トルイジンを扱う化学メーカー「三星化学工業」の福井市にある工場で、従業員4人と退職者1人の合わせて5人が、去年12月までに相次いでぼうこうがんを発症したものです。
膀胱がんを発症した原因を詳しく調べるため、20日午後、厚生労働省と独立行政法人「労働安全衛生総合研究所」の職員13人が工場に入り、立ち入り調査を始めました。調査では、工場の中で化学物質の粉じんの濃度を測定したり、健康被害を防ぐ対策がきちんと取られているかなどを調べたりすることにしていて、21日まで2日間の日程で行う予定です。
福井労働局の戸高正博健康安全課長は、「膀胱がんの相次ぐ発症と、工場での作業の因果関係は強く疑われるが、現時点では断定できない。会社側には改善すべき点があれば指導したい」と話しています。
「三星化学工業」は、「会社としてもあらゆる可能性を考え、調査を行っていきたい。厚生労働省の調査にも最大限協力したい」とコメントしています。
膀胱がんを発症した原因を詳しく調べるため、20日午後、厚生労働省と独立行政法人「労働安全衛生総合研究所」の職員13人が工場に入り、立ち入り調査を始めました。調査では、工場の中で化学物質の粉じんの濃度を測定したり、健康被害を防ぐ対策がきちんと取られているかなどを調べたりすることにしていて、21日まで2日間の日程で行う予定です。
福井労働局の戸高正博健康安全課長は、「膀胱がんの相次ぐ発症と、工場での作業の因果関係は強く疑われるが、現時点では断定できない。会社側には改善すべき点があれば指導したい」と話しています。
「三星化学工業」は、「会社としてもあらゆる可能性を考え、調査を行っていきたい。厚生労働省の調査にも最大限協力したい」とコメントしています。