山田洋次監督２０年ぶり本格喜劇　「家族はつらいよ」完成報告会

　山田洋次監督（８４）の約２０年ぶりの本格喜劇、映画「家族はつらいよ」（３月１２日公開）の完成報告会が１９日、東京・有楽町の朝日スクエアで開かれ、監督や橋爪功（７４）、妻夫木聡（３５）、蒼井優（３０）ら豪華キャストが勢ぞろいした。

　１３年公開の山田作品「東京家族」の橋爪ら出演者が再結集して、熟年離婚騒動を絶妙なアンサンブルで演じる。

　山田監督は熟年離婚を題材にしたきっかけを「東京家族」撮影合間に蒼井が話した友人家族のエピソードだったことを明かした。山田監督は「本当は、原案は『蒼井優』にしなくちゃいけなかったかな」とも発言し、蒼井は大喜びだった。

　橋爪に「（会見前に）監督がその話をしたら、蒼井が『これから私のことを先生っていって』と言うので、開いた口がふさがらなかった」と突っ込まれ、妻夫木からは「蒼井先生」と呼ばれて蒼井は苦笑い。「笑ってしまうほど不幸な話を、みんなに話したことがこういう形で実現するなんて。同じ監督、同じキャストで家族を演じるのは本当に楽しかったです」と声を弾ませた。