トップページ社会ニュース一覧“事故で後遺症” 保険金支払い命じる
ニュース詳細

“事故で後遺症” 保険金支払い命じる
1月20日 18時05分

“事故で後遺症”  保険金支払い命じる
k10010379391_201601201818_201601201819.mp4
足の不自由な男性が交通事故に遭い、腕のしびれなどの後遺症が出たとして、自賠責保険の支払いを求めた裁判で、東京高等裁判所は、もともとの障害が原因だという保険会社の主張を退け、1審に続いて保険金の支払いを命じる判決を言い渡しました。
脊髄を損傷して車いすを使用している埼玉県の54歳の男性は、7年前に車にはねられ、腕のしびれや首の痛みなどの後遺症が出たとして自賠責保険の支払いを求めましたが、東京海上日動火災保険から「もともとの障害が原因で、事故は関係ない」として拒否されました。男性は会社を訴え、1審は保険金の支払いを命じました。
20日の2審の判決で、東京高等裁判所の杉原則彦裁判長は「症状の出方の違いなどからもともとの障害が原因とは考えられない」として、1審に続いて保険金の支払いを命じました。
保険会社の団体によりますと、各社は、脊髄など神経に障害のある人が事故に遭って元の障害と同じような症状が出た場合、自賠責保険を支払わない運用をしているということで、原告の男性の弁護士は「運用がおかしいと認めた意義の大きな判決だ」と評価しています。また、原告の男性は「同じような人たちが保険を受け取れるようになってほしい」と話しています。
一方、東京海上日動火災保険は「個別の事案なので、コメントは差し控えます」としています。

関連ニュース

k10010379391000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ