白鵬、10連勝で大鵬さん命日飾る 琴奨菊戦は「無心で臨む」

2016年1月20日6時0分  スポーツ報知
  • 全勝を守った白鵬は支度部屋で笑顔を見せる

 ◆大相撲初場所10日目 ○白鵬(上手投げ)魁聖●(19日・両国国技館)

 奇襲に出た前日から一転、白鵬が万全の相撲で無敗を守った。魁聖を相手に右四つ左前まわし。巻き替えを狙ってきたが、問題にせず上手投げで転がした。「投げで決まるとは思わなかったけど、決まっちゃったんだよね」。9日目は栃煌山を“目くらまし作戦”で退けたが、この日は危なげなかった。

 角界の父と慕った昭和の大横綱・大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の3回目の命日に、負けてはいられない。朝稽古前には墓前に手を合わせ「自分なりに土俵を全うする」と決意を新たにした。先人の存在の大きさを再認識し「代わりになる人はいない」と天を見上げた。

 横綱在位中の2ケタ白星は50場所の大台に乗り、北の湖を抜いて歴代単独最多となった。「北の湖さんはすごかったと改めて思う」と2人の大横綱に思いをはせた。11日目はトップで並ぶ琴奨菊との直接対決。「無心で臨む」と静かに闘志を燃やした。(三須 慶太)

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