【巨人】アブレイユ「支配下目指し頑張る」育成選手の合同練習スタート
西武時代に1軍で1試合4安打した経験があり、巨人に今季から育成選手で入団したアブナー・アブレイユ外野手(26)が20日、G球場で移籍後、初練習を行った。関東地方が大雪だった18日に成田空港着の航空機で来日。日本人選手も含めた育成選手による合同練習がこの日、スタートし、初日から参加してフリー打撃、キャッチボールなどで汗を流した。
ドミニカ共和国出身のアブレイユは12年オフに西武と育成契約。14年5月に支配下登録されると、1軍昇格2試合目となった同24日のヤクルト戦(西武D)でプロ初安打を含む4安打3打点。背番号「72」を背負って初盗塁、初三塁打も記録し「夢のようだ」と鮮烈なデビューを飾った。
だが、その後は1軍クラスの投手への対応に苦しみ同年9月に自由契約。昨年8月からは、四国IL・高知に所属していた。長身のスラッとした体形で、右投げ右打ち、スピード感あふれるプレーと力強い打撃が魅力。巨人の印象を聞かれると「ライオンズ時代は周りの選手が『巨人だけは絶対に勝ちたい相手だ』と話していた。アメリカでいうヤンキースみたいな名門。支配下選手を目指して頑張りたい」と目を輝かせた。
◆アブナー・アブレイユ(Abner Abreu)1989年10月24日、ドミニカ共和国生まれ。26歳。セントラル・デ・エステ大から07年にインディアンス入団。11年に福留(現阪神)との複数トレードでカブスに移籍。ブレーブスを経て、12年11月に西武と育成契約。13年にユニルサ夫人と結婚し、西武時代は電車通勤。西武第二球場では防球ネットを越え、おかわりこと中村級の特大弾を連発。車や寮にぶつけまくった。日本語も堪能で、西武時代に4安打した試合でのお立ち台では「ガンバリマス」と絶叫した。元日本ハム・アブレイユの応援歌も歌える。