雑誌やテレビで見て魅力を感じ、それを目当てに行ってみたら思っていたものと違った…。楽しみにしていればしているほど、がっかりしてしまうものです。しかし逆に、期待していなかった観光地が想像以上に良かったときは、得をした気分になれるでしょう。今回は、そんな、隠れ名所をご紹介します。
北陸新幹線開通で旬の街!実は必見!金沢の美しい隠れ観光名所
北陸新幹線の開通によって東京からのアクセスが便利になった金沢は、今、とても旬な街と言えるでしょう。そんな金沢にも、一見地味に見えますが、実は素晴らしい観光スポットがあります。金沢の観光スポットといえば、金沢城、兼六園、茶屋街、金沢21世紀美術館、長町武家屋敷跡などがありますが、その中でも日没後に楽しめる場所と言えば、ライトアップが美しい兼六園が挙げられるでしょう。期間限定で行っている兼六園のライトアップは、季節ごとの魅力的な美しさを見せてくれます。
しかし、もう一つ、日没後に訪れたいおススメの観光名所があります。街の中心部にあり、国の重要文化財に指定されている神門が見どころの尾山神社です。加賀藩祖前田利家と、利家の正室であったお松を祀っている歴史ある神社ですが、大通りから少し入ったところにあるため、存在自体に気付かないという人も少なくありません。ガイドブックなどでも紹介されていますが、インパクトに欠けることが多く、たまたま通りがかりに目にしても、その門構えと洋風な珍しい造りに、一瞬目が奪われただけで、神社独特の静かで地味な風情にそのまま通り過ぎてしまうと言う人もいます。そのような人には、日没後に再度、来訪することをおススメします。尾山神社の神門の最上階にある三層目の窓はステンドグラスになっていて、辺りが暗くなり神門が点灯されると、ステンドグラスが色鮮やかに美しく輝き、その姿に驚かされます。尾山神社は、まさに、地味だと思っていたけれど、実はびっくりする観光名所の一つです。
温泉地として知られる熱海で、こんな美しいライトアップが!?来宮神社の大楠
東京から1時間もかからずに行ける熱海。かつては、新婚旅行先としても人気があった温泉地として有名な観光地ですが、来宮神社というパワースポットがあります。そして、この来宮神社には、二千年以上もの間、さまざまな自然の脅威にも耐え、力強く生き続ける大木があります。それが、本殿の左奥、神社の裏山にそびえ立つ「来宮神社の大楠」です。一見、どこの神社にもある、ちょっと大きな木と思えなくもありませんが、実際に、木の前に立ってみると、想像以上の大きさに驚かされます。そして、さらに、日が沈む頃になると、来宮神社の境内と共に、神社の一巨木と思っていたものが、美しく照らされ、圧巻の姿を見せます。神社やパワースポットにあまり興味がないという人でも、思わず魅了されてしまうような不思議な魅力を持つ隠れスポットです。
博物館なのにワクワクしちゃう!?子供も大人も楽しめる、大阪の「みんぱく」
博物館というと、文化的なものを深く知りたいという人だけが楽しめる場所というイメージを持ち、足が遠のいてしまう人もいるかもしれません。
大阪の吹田市にある万博記念公園併設の、「みんぱく」と呼ばれる国立民族学博物館では、世界のさまざまな民族の文化や暮らしを、肩肘張らずに、楽しみながら知ることができます。館内はとても広く、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど、世界中の文化的な展示品が、これでもかと言わんばかりに、たくさん並べられ、それらは、ガラスケース内ではなく、そのままの状態で置かれて展示されています。実際に触ることができるものや、入ることができるものなどもあり、まるで、世界を旅しているかのような気分になりながら、学ぶことができる体感型博物館です。来館者の中には、万博記念公園に行ったついでに寄ってみたら、あまりに広く、そして、あまりに面白いため、時間が足りなかったという感想を持った人や再度の訪問を予定する人もいるようです。
地味と思っていたものでも、見る時間帯を変えるだけで必見の観光スポットとなったり、自分の目で見てみると思わぬ充実ぶりに驚かされることもあります。イメージだけにとらわれず、隠れた観光スポットに実際に足を運び、リアルな魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。