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新製品情報「ウィンドストッパー」のウェアがさらに進化 「ゴアバイクウエア」春夏アイテム発表

2016/01/20 11:10更新

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レスキュージャケット。20デニール、リップストップ素材を使用した滑らかで柔らかい生地 Photo: Kenta SAWANOレスキュージャケット。20デニール、リップストップ素材を使用した滑らかで柔らかい生地 Photo: Kenta SAWANO

 日本ゴアは、今春発売する「ゴアバイクウエア」の新ラインアップを発表した。注目は、防風・透湿性素材「ウィンドストッパーファブリクス」を駆使した新アイテム。防水機能を高めたウインドブレーカー「レスキュージャケット」や、初春や初秋など一日の寒暖差が大きい日のライドにも1枚で対応できるサイクルジャージ、そして股間の蒸れを解消する透湿性の高い男性用のレーシングパンツなど、ライド中の悩みを“技術”で解消するユニークなアイテムが取り揃えられた。いずれも2月下旬発売予定。

ギア感覚で携行を 「レスキュージャケット」

 「レスキュー ウィンドストッパー アクティブシェル ジャケット」は、急な雨や強風に見舞われたとき、安全な場所に避難するまでの道のりをサポートするという新発想のウエアだ。素材はウインドストッパーを採用し、さらに水の浸入を防ぐアノラック形状(フード付き)で、すべての縫い目をシームテープで目止めしたり、ファスナー部分を雨や風が通りにくい形状にするなど、レインウエアさながらに防水機能を高めている。

フード。両脇にあるゴムで絵フェイスラインにぴったりフィット Photo: Kenta SAWANOフード。両脇にあるゴムで絵フェイスラインにぴったりフィット Photo: Kenta SAWANO
すべての縫い目に施されているシームテープ。内側には特殊加工を施しており、べたつきを緩和 Photo: Kenta SAWANOすべての縫い目に施されているシームテープ。内側には特殊加工を施しており、べたつきを緩和 Photo: Kenta SAWANO
裾はゴム処理でばたつきを抑えている Photo: Kenta SAWANO裾はゴム処理でばたつきを抑えている Photo: Kenta SAWANO

 フードはヘルメットの内側にかぶる仕様で、縁の両サイドにゴムを採用し、かぶったときのフィット感を高める作りになっている。また呼吸を妨げない襟元や、べたつかない裏地など着心地にも配慮されている。

収納状態。形はポケットの形状。ボールペンと比較してもこのサイズ Photo: Kenta SAWANO収納状態。形はポケットの形状。ボールペンと比較してもこのサイズ Photo: Kenta SAWANO
袖に施されたリフレクターのロゴ。リフレクターは背面にも施されている Photo: Kenta SAWANO袖に施されたリフレクターのロゴ。リフレクターは背面にも施されている Photo: Kenta SAWANO

 重量は140g(Lサイズ)と超軽量で、コンパクトに収納できるポケッタブル仕様。胸元のポケットが収納ケースになっているため、ケースを紛失する心配も無用だ。同社の担当者が「チューブを携行するのと同じように携帯してほしい」と話すように、突然の降雨に遭遇することが多い春夏シーズンには、もはやウエアというよりギア感覚で携行したい1枚だ。2万8000円(税別)。

「1枚で2枚分の働き」のサイクルジャージ

 1枚のジャージで幅広い温度に対応可能なジャージが、その名も「1 BEATS 2 コンセプトジャージ」。1枚で2枚に打ち勝つという意味で命名された意欲作だ。体幹を風から守り、かつ汗冷えさせないという発想から、前身頃と肩、そして冷えると疲労につながる腎臓部分にウィンドストッパーのソフトシェル素材を使用し、肌側には吸汗速乾性に優れた素材を採用している。アームカバーを利用すれば、寒暖の差が大きい季節変わり目でも、ジャケットを携行せずサイクリングを楽しめるという。

「1 BEATS 2 コンセプトジャージ」。前身頃はウィンドストッパーのソフトシェル素材 Photo: Kenta SAWANO「1 BEATS 2 コンセプトジャージ」。前身頃はウィンドストッパーのソフトシェル素材 Photo: Kenta SAWANO
背面は通気性の良いストレッチ素材 Photo: Kenta SAWANO背面は通気性の良いストレッチ素材 Photo: Kenta SAWANO
バックポケット部分。限界量の荷物を収納しても重さを分散し、ライダーの動きを妨げない。生地もストレッチ性ではなく重みにより伸びる心配がない Photo: Kenta SAWANOバックポケット部分。限界量の荷物を収納しても重さを分散し、ライダーの動きを妨げない。生地もストレッチ性ではなく重みにより伸びる心配がない Photo: Kenta SAWANO

 バックポケットには独自の設計技術「FIRM-HOLD Pocket Technology」を採用。バックパックのショルダーベルトをイメージし、ポケットから背中、肩を一体とみなして縫製することで、ポケット内の荷物の重さを背中や肩に分散する構造になっている。また、ロングライド時に便利な補給食用のポケットを配置。計5ポケットの収納力もありがたい。

 このゴアの技術が随所にちりばめられた1 BEATS 2 コンセプトジャージは、世界的に権威のあるドイツのデザイン賞「iFデザイン賞」を受賞している。メンズのみの取り扱いとなる。1万9000円(税別)。

パット部分を削減し、蒸れを解消

 男性ライダーにとって、股間の蒸れによる不快感は悩みのタネ。それを解消すべく、新しいレーシングパンツではパットの面積を削減した。

男性用レーシングパンツに採用される新パット。従来のパットの面積(赤線)を削減し、ウィンドストッパーの採用で通気性を高めた Photo: Kenta SAWANO男性用レーシングパンツに採用される新パット。従来のパットの面積(赤線)を削減し、ウィンドストッパーの採用で通気性を高めた Photo: Kenta SAWANO

 サドルに接触する部分にのみパットを残し、前部分の生地をウィンドストッパーに変更。防風性と透湿性をあわせ持つ素材により、局部が冷えすぎず、またムレや過熱を防ぎ、「ちょうど良いウエア内環境を提供できる」という。また、立体的な縫製により、局部の圧迫を抑えている。

 今春のゴアバイクウエアのラインナップでは、ハイエンドモデルの「OXYGEN(オキシジェン)」と「POWER(パワー)」の2シリーズで展開。価格は1万8500円(税別)から。秋以降は、ローエンドの「ELEMENT(エレメント)」を含めレーシングパンツの全シリーズに採用する予定という。


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