【崩壊SMAP25年目の真実(4)】混迷を極めていたSMAPの解散問題は18日、一転してジャニーズ事務所が中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)の独立画策組4人を“出戻り”させる形で、幕引きを図った。だが、ファンが期待する「雨降って地固まる」とはいきそうもなく、実際に解散の火はくすぶり続けている。ジャニーズ残留を選んだ木村拓哉(43)と他メンバーの待遇格差による溝、I女史不在による不協和音など、今後のSMAPを待つ運命は、それこそ空中分解と背中合わせのつら過ぎる日々――。
「自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思います」
緊急生放送が冒頭に組み込まれた18日夜のフジテレビ系「SMAP×SMAP」で木村はそう訴えた。額面通りに受け取れば、SMAP存続。事実、中居ら4人の“出戻り”が容認されたことに間違いはない。
しかし、ファンが期待した「解散はしません」という言葉は、最後まで聞かれなかった。あえてその言葉を用いなかったのか、それとも将来的なことは確約できないからなのか? 5人が揃ってそれぞれが言葉を発した生放送部分は、独立画策組が“さらし刑”に処せられたかのような光景でもあった。
ジャニーズ事務所側は親しいメディア関係者に「現時点で4人に何らかのペナルティーを科すことは考えていない」と温情措置を明言しているというが、それはあくまで表向きだ。ジャニーズ残留を決めたことで、メリー喜多川副社長(89)のスペシャルお気に入り、通称「スペオキ」となった木村と、他メンバーの格差は当然出てくる。テレビ関係者の話。
「これからはキムタク中心のSMAPになる。独立に最も意欲的だったリーダーの中居は隅に追いやられるだろう」
確かにこの日の生放送でもセンターで余裕たっぷりにしゃべっていたのは木村で、中居は通夜の参列者のような悲壮な顔で、リーダーにもかかわらず、向かって左の端っこに立たされていた。
芸能界から身を引くといわれるSMAP育ての親・I女史が“敗走”したことで、グループはメリー氏の娘でI女史とライバル関係にあった藤島ジュリー景子副社長(49)の管轄になることが濃厚。ジュリー氏は「嵐」や「関ジャニ∞」などの人気グループも受け持つため、I女史のようにSMAPだけに時間を割くことは不可能だ。
「SMAPはI女史がいて、ようやくまとまっていた。I女史の下の男性マネジャーはメンバーより年下で、指示を出したこともない。その彼にいきなりI女史の代わりをやれと言っても無理な話ですよ。メンバーも彼を見下ろしている部分があるので、最初のうちは従っても、途中から不協和音が生じバラバラになるのは目に見えている」とはテレビ関係者だ。
仕事面でも独立画策組は大きな制裁を受けることになりそうだ。
「I女史がいた時はSMAPはジャニーズ内でも別会社のような扱いだったが、これからは違う。キムタクだけは別格で、中居ら4人には新規の仕事を入れなかったり、過酷ロケや“汚れ仕事”を回すかもしれない。ジュリー氏がSMAPを牛耳れる立場に来たことで、後輩グループに仕事を優先的に回すなど、ジャニーズ内の世代交代が一気に進むと見る人も多い」(芸能プロ幹部)
一説には数日前にメリー氏が業界関係者に勝利宣言とも取れる電話をかけ「どうせ4人は私に謝るしかない。“戻ったら”ボロ雑巾のように使ってやるから!」と言い放っていたとの情報もある。ギャラの取り分が見直されて、4人が“タダ働き”同然でコキ使われるのは間違いないところ。
「そんな過酷な状況に中居ら4人が耐えることができるのか。報道では中居とキムタクが“和解”したということになっているが、感情的なしこりはまだ残っている。25周年イヤーを終えた後、再び動きがあるかもしれない」(同)
今回の問題は予想以上に根が深い。一日やそこらでメンバー間のわだかまりが解消されることなどありえない。「何があっても」と述べた木村の言葉も前途多難をにおわせる。ただ1人の理解者、I女史を失って、事実上“リーダー交代”となった出戻り状態のSMAPが、これまで同様の活躍などできるのか。
【関連記事】