<ナマコ密漁>首謀者の組長逮捕、否認
暴力団組員らによる陸奥湾のナマコ密漁事件で、青森県警は19日、漁業法違反などの疑いで、北海道函館市湯川町、指定暴力団山口組系組長、無職紙谷亘容疑者(43)を逮捕した。同容疑者は、主犯格として漁業法違反などの罪で懲役1年6月の判決を受けた紙谷聡被告(44)の弟。一連の事件の逮捕は14人目。
逮捕容疑は、仲間と共謀し、昨年10月4日、青森県むつ市川内の陸奥湾でナマコ960キロ(約288万円相当)を密漁した疑い。容疑を否認している。
県警によると、グループは2011年ごろから道内で密漁行為をしていたが、15年3月ごろから青森県下北地方でも活動し始め、同容疑者の口座に計約2億円が入金されたという。県警は同容疑者を首謀者とみており、密漁で稼いだ金の大半が渡っていたとみて捜査している。
稼いだ金の一部は仲間への作業代や、密漁を手引きしたむつ市の指定暴力団稲川会系組員に場所代として支払っていたとみられる。
2016年01月20日水曜日