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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2016/01/20 10:34  | 物申す! | コメント(4)

共産党議員の国会質問

最近、大門議員の質疑特集をやらなくなりましたが、今回は小池さん。

わざわざ書き起こしてくれた人がいるのでこちらでシェアします。

あくまでも人に聞いた話ですが、自民党議員の間では共産党議員の質問に答えられなくても別にかまわない、という認識が普通にあるそうです。でも国民から見ると、小池さんがおっしゃってる事の方がはるかにまし、に聞こえるんじゃないでしょうかね。

要するに官僚は自分に都合のいい数字だけ集めてきてそれを政治家に洗脳するだけなんです。
洗脳されない共産党の議員だけがなんとかかんとか事実を追い詰めていきますが、全体像なんてつかめっこない・・・・と財務官僚には見下されている、という話ですね。それと同様に(官僚並みに)情報収集力のあるメディアが元来は先頭を切って矛盾に切り込んでいかねばならないのに、メディアの人間はむしろ政権に近い(俺は安倍さんと飲み友達だ、などと自慢げに話す新聞記者は多数いる)ということを自分がエリートの証だと思っているので、決して政府・官僚の批判はしない。官僚が発表する大本営発表をすべてのメディアが垂れ流すので読んでいる国民にも違和感がない訳です。まるで「ゆでがえる」であります。

そうではないメディアの進出に期待したい所ですが、最早望みはありませんね。

ですから、自分の頭で考える癖をつけましょう。

グッチーポストはそのために存在しています。

以下引用させてもらいます。

1月18日の参議院予算委員会の小池晃議員(共産党)の質疑の一部を書き起こしました。

*******

小池晃議員
「軽減税率なるものについても聴きますが。『軽減』と言いますが、税率下がるわけじゃないでしょう?今よりも軽減されるわけではないですよね、これ、お認めになりますか?」

安倍総理大臣
「軽減税率というのはですね、フルにかかっている状態からすると、安い税率があると。10%になるものが、10%に上がらずに、8%のまま、10%に比べれば、当然これは、軽減、ということになります。」

小池議員
「いや、ごまかしちゃいけない。今よりも軽減されるわけではないですね」

安倍総理大臣
「それは、そのとおりでございますが、10%に比べれば、2%軽減しているということで、つかわせていただいているところでございます。」

小池議員
「軽減税率ではないんですよ、今より軽くなるわけじゃないんですから。据え置き税率なんですよ、あえていえばね。
税率据え置いたとしても、大増税ですよ。
財務大臣にお聞きします。酒類及び外食を除く一定の新聞購読を据え置いた場合でも、10%増税でどれだけの負担増になるのか、単身世帯と二人以上世帯で、それぞれ示してください。

麻生副総理・財務大臣
「・・・ご質問の内容は、消費税負担の増加額を一定の仮定のもとに、機械的に試算しますと 単身世帯あたり2万2千円、二人以上世帯にあたり4万1千円程度となる、という計算ができております。」

小池議員
「お聴きになったように二人以上世帯平均で4万円超える、単身世帯でひとりだけで2万円超える、たいへんな負担増なんです。あらためて、家計への大打撃となります。軽減なるものをやっても、こうなる。いまグラフを示しておりますが、消費税の一番の問題は、逆進性です。所得が低いほど重くのしかかってくるという問題です。
年収200万円以下の場合、年収に占める割合は この増税によって1%程度増えます。年収1500万円だと0.4%の増加です。
1%というけれど、年収200万円で2万円収入が消えるって、これ、本当に深刻だと思いますよ。10%にすることによって、いくら据え置いたとしても、8%の時よりも逆進性が強まるということ、お認めになりますね」

麻生財務大臣
「単純に計算しますと、そうなるのは、当然のことだと思います」

小池議員
「当然、と平然と認めてもらっては困るんですよ! そういうことやるんですか、ってことなんですよ。 所得の分配が必要だ、っていうときに逆進性の高いそんな増税をやっていいのか、ってことなんですよ。
一兆円一兆円と、いわれますが、一兆円の根拠をお示しください

麻生財務大臣
「軽減税率導入による、いわゆる減収見込み額につきましては・税率1%あたり・・・住宅取得にかける消費税額をのぞいたものでありまして、家計消費だけでありますが、家計調査における軽減税率の対象品目の割合、24%をかけまして、これに軽減税率幅2%をかけることによって、一兆円程度を見込んでいるところでございます。」

小池議員 
「いっぽう総理は、衆議院の予算委員会で、総理は二人以上世帯の1人当たりの年間軽減額は年間4300円程度というふうにお答えになりました。 これに新聞を加えて、単身世帯も含めた場合の全世帯ではどうなるんですか?」

安倍総理
「酒類及び外食を除く飲食料品、および一定の新聞の定期購読料を軽減税率の適用対象とした場合の、総世帯のひとりあたりの負担軽減については、一定の仮定のもと、機械的に試算すれば、4800円程度となるものと見込まれております」

小池議員
「でね、今の日本の人口は1億2千688万人なんです。4800円ということにすると、単純計算でかけると、6100億円くらいかな。一方で一兆円というわけです。どうしてなんですか? 一兆円と6000億円の差額は、いったい、どこへ行くんですか?」

・・・誰も答えられない・・

小池議員
「すっごいシンプルな質問ですよ?答えられないの?」(マイクなしで)

~~ 質疑中断 ~~

アナウンサー
「参議院予算委員会の質疑の模様を中継でお伝えしています。」
「理事と委員長が協議を行っています。 きょうは、安倍総理大臣とすべての閣僚が出席して、参議院予算委員会の質疑を行っています」

(麻生さんにどなたかがレクチャーしている。。)

麻生財務大臣
「ご指摘の通り、今の話で、ちょっとにわか勉強で、まことに恐縮ですが、これは、全体でとってる数字と、家計調査で出してきた数字の差が出てきてるんじゃないかと想像されます。」

小池議員
「そんなねぇ、説明通用しないでしょう? だって9000億円と一兆円とか、9800億円と一兆円ならわかりますよ。6000億円と一兆円ですよ?ぜんぜん違うじゃないですか!
確かにね、家計調査で把握できないことはありますよ。ただ、食料品ってのは一番把握しやすいんですよ。高額の商品であれば把握できないものがあるかもしれない。それがね、これだけかい離がある。これでは全く説明になっていない。駄目です。納得のいく答弁をしてください。」

~~ 質疑中断 ~~

委員長
「いや、これどうですか、これ、宿題にして・・」

議場ざわざわ・・ 

小池議員
「こ、こんな簡単なこと・・」

委員長
「いや、ちょっとまって、ちょっとまって。 これ時間に関係ないから。 一応、速記止めて。 わかるまで、わかるまで、待ってください。 ゆっくり待って。」

議場ざわざわ・・
小池さん、苦笑。

~~ 質疑中断 ~~

(麻生さんにどなたかがレクチャーしている。理事と委員長が話し合ってる。)

麻生財務大臣
「・・たいへんおまたせしました。基本的に先ほど申し上げたように 家計調査というものを我々はいろいろな方にお願いして、出してもらってるわけですが 書いていただいて、出していただいたものを我々はもとにして、先ほど申し上げたようになりますけれど、実際、全部書いてられるか、っていいますとなかなかそんなこと書いてらんない。調査してみて、わかりますから。当然でしょ、だって。 意図的に書いていないというのではなくて、全体としてはもっと大きなものになりますんで、そうなりますと、その、全体の、税収入全体で言いますと、その差が出て当然だと思いますが。」

小池議員
「あのね、今の説明だったら、家計調査って、まったく信用できない調査だってことになりますよ。だって6000億円と1兆円の違いですよ?わずかな誤差じゃないじゃないですか。だったら、先ほど 大臣は一世帯当たりの負担増の数字も出したけれど、ぜんぶでたらめだってことになりますよ。こんなんじゃ議論になりませんよ。家計調査のほうが間違ってるんだとすれば、いままでの議論、全部間違っていたことになるじゃないですか。 
もしかして軽減税率一兆円が過大な数字なんだとすれば、いままで衆議院では一兆円だと、財源どうするんだ、と議論してきたけど、全部だめになりますよ。これ、全部議論やりなおしですよ、これは。はっきりさせてください。こんなんじゃだめです。政府の統一見解を出さないと。 いまの説明では 家計調査が把握できないからあわないなんて、誰も納得できないですよ。これはどう考えたって。多少の誤差ならともかく。 国民、テレビをご覧のみなさんだって、これは納得できないと思いますよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

如何でしょうか??

要するに官僚は自分に都合のいい数字だけ集めてきてそれを政治家に洗脳するだけなんです。
洗脳されない共産党の議員だけがなんとかかんとか事実を追い詰めていきますが、全体像なんてつかめっこない・・・・と財務官僚には見下されている、という話ですね。それを同様に(官僚並みに)情報収集力のあるメディアが先頭を切って切り込んでいかねばならないのに、メディアの人間はむしろ政権に近い(俺は安倍さんと飲み友達だ、などと自慢げに話す新聞記者は多数いる)ということを自分がエリートの証だと思っているので、決して政府の批判はしない。官僚が発表する大本営発表をすべてのメディアが垂れ流すので読んでいる国民にも違和感がない訳です。

そうではないメディアの進出に期待したい所ですが、最早望みはありませんね。

自分の頭で考える癖をつけましょう。

グッチーポストはそのために存在しています。

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4 comments on “共産党議員の国会質問
  1. volcano より:
    TVは、電気洗脳箱

    最近のTV、面白くないですなー。TVから政治・経済情報を仕込もうという若者が減ってるようです。どんな本が売れてるか見れば分かります。

    飲み屋で会う新聞記者は、とても偉そうな態度ですわ。
    「あんた、何様?」
    と聞きたくなる。日頃、偉い人と話してると、自分まで偉い人と思うらしい。私もNHK記者に取材されたことありますが、普通ですた。飲み代を御馳走してくれたから、良い人…かな(笑)?
    昔ですけど、一流ホテルの小部屋で大蔵大臣と4大紙の記者がフルコース食って、飲んでるんですから、政治家の悪口は書けませんわ。記者のプライドがないんでしょ(笑)。それとも情報を貰う立場は、弱い?政府(官僚)のプロパガンダを垂れ流す楽な稼業ですわ。
    野党議員の質問に官僚が前夜、模範解答を用意する。官僚の友人が言うてた。
    「共産党が意地悪して、なかなか質問を教えてくれない。教えてくれたら、早く帰れるんだけどなあ」

    共産主義は好きになれない。共産主義の犠牲者は、第二次大戦の犠牲者を遥かに凌駕する。1億人超えるんじゃないですか?信用できない。てな訳で、小池も好きになれない。小池も突っ込まれると、逃げる時は逃げる。言い訳にならない言い訳こいて。…小池さん、こう質問して下さい。

    「全部、軽減したらどうですか?」

  2. yogozaemon より:
    小池さん

    今年の新年のパーティーで

    あの落語家よく見かける顔だけど
    うーん どうしても名前思い出せないなー

    ようやく分かった。和服姿の小池さんでした

  3. allow より:
    政治ネタ

    珍しく政治ネタを長々と取り上げていますなあ。確かに最大野党の民主党が余りにも勉強不足でつまらない質問ばかりするので、与党に緊張感がなくなっている。共産党が頑張っているように見えるが、これには気を付けないといけません。何しろ共産党ですから、人民を騙すのがうまい。人の不安心理にうまく付け込んでくる。現状に不満を持つ人々に付け込むには甘い囁きが最も効果的である。理想論だけで国が良くなるほど日本は甘くはない。ちょっと古いが共産党が支配した美濃部都政がどういう結果だったかを思い出せばよろしい。共産党が独裁支配する中国や北朝鮮はどうなっているか。かといって与党も信用できない。参院選挙目当てが露骨である軽減税率とか、バラマキ予算を平気で通してくる。アベノミクスは風前の灯である。こういう現実であるから政治ネタは取り扱いが要注意である。

  4. 空の財布 より:
    敢えて投げ込んでみる…

    共産党が嫌い、それは私も同じです。
    が、だから全否定は人種差別と同じでは?
    あるいは体罰肯定派とか。
    共産党小池氏の質問でなければ興味深く読まれるはずでは?
    あ~、まだワイン飲んでないのに…(苦笑)

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