「ジーンピクシブ」より。
KADOKAWAが運営するWEBコミックサイト「ジーンピクシブ」にて連載中の『日刊ヤンデレ夫婦漫画』。その名のとおり“ヤンデレ”を題材にした作品なのだが、賛否の分かれる話題作である。
『日刊ヤンデレ夫婦漫画』とは、ヤンデレ夫に胸キュンするドМな妻(通称キュン妻)が自身の夫婦生活を実録漫画として描いた作品。イラスト投稿サイトpixivやアメーバブログにて趣味で公開されていたものが人気となり、現在は書籍化に向け「ジーンピクシブ」にて集中連載されている。
作中の夫は嫉妬深く、妻へ異常な独占欲を持ち、妻の服装や髪形をすべて管理するほど。彼女と他人との接触を嫌い、無許可の外出を禁止している姿などが描かれている。妻を愛しすぎるあまり「俺がいないと何もできないお人形さんにしたい」「首輪して監禁出来たら最高だよね」と、なかなか狂気に満ちた発言もしているのだが、そんな夫に作者のキュン妻は怯えるどころかなんと、トキメキと幸せを感じている。
この漫画の驚くべき点は、“美化200%”と謳っているものの、作中の話がすべて“実録”だということ。フィクションではなく、実際にキュン妻が経験したことを漫画に綴っているのだそうだ。漫画やアニメなどでしか見かけないヤンデレキャラな夫とのやりとりに「キュン妻さんと旦那さんの会話みてると幸せになる」「今日初めてヤンデレ夫婦をみて今日一日で頭の先まで沼にはまった」と心をつかまれるファンも多い。
しかし、その反面でやや過激な内容や、あまりにも出来過ぎた話に「自分大好き女の最大限美化妄想って感じで読んでて気持ち悪くて仕方ない」と嫌悪感を抱く読者や、「こんな旦那さんいるのかな?」「こんなヤンデレ実在してたらヤバイでしょ……」と作品の肝である“実録”ということへの不信感を抱く読者も少なくない。
このような読者も多いことからか、昨年11月頃には作者と読者の間で騒動も起きている。
騒動を振り返ると、作者のキュン妻が自分の意にそぐわない内容のコメントを送った複数の読者に対し、名誉毀損で訴えることをほのめかすメールをTwitterから送ったというのだ。キュン妻からのメールを受け取った読者の中には、ただ作中の矛盾点やミスを指摘したり、「旦那さんのほうがゆるふわですね~」と個人の見解を述べただけの者もいたとのことだが、それに続いてpixivに投稿されたコメントでキュン妻が気に入らないものは削除しているのではないかという疑惑も浮上。その後、キュン妻は一連の騒動に対しpixiv上で謝罪文を掲載したものの、「漫画のキャラとやってることぶれぶれなんですが」など、厳しい声も上がっている。
騒動も起きてしまったように、読み手を選ぶ作品ではあるようだが、ヤンデレ夫婦に中毒になる読者も続出しているのも事実。興味を持った方は、ぜひ一度読んでみてはいかがだろうか。
よし、俺もヤンデレ目指すわ
……二次元とイケメン以外は以下略