亜美「大食い世界一!」真美「決定戦!」
『勝ったのはアメリカだぁぁぁあ!』
ワァァァァァア
貴音「…」
P「大食い世界一決定戦?」
亜美「うん!」
真美「そうだよ!」
亜美「えぇぇ!?兄ちゃん見てないの!?」
P「すまん、知らん」
P「誰だ、それは」
亜美「あの魔女菅原ですら敵わないんだよ?」
P「だからそれも誰だ?」
亜美「ロシアン佐藤でも太刀打ちできないって言えば流石の兄ちゃんにもその恐ろしさがわかるっしょ?」
P「わかんねーよ、恐ろしさもそいつらの国籍も」
P「それで?それはさっきから無言で
佇んでいる貴音と何か関係があるのか?」
貴音「あなた様!来年は私が…」
P「ダメだ」
P「いや、大体予想はついてたけどな。そんなの他のフードファイターに任せとけよ、ギャル曾根とか」
亜美「ギャル曾根は前々回の決勝でパトリックに負けてるんだよぉ!」
P「いや、すげーなパトリック!?」
P「戦わせた方が強いんじゃないか、そいつら?」
P「デイビッドがまずわからんのに、それを比較にボブを出されてもわからん」
亜美「みんな本業は別だよ、菅原さんも、モリーも普段は主婦だし」
P「普通主婦に魔女とか異次元女王とかつかないんだぞ?」
P「また知らない人が増えただけなんだがな…」
真美「だからいいっしょ?お姫ちんが出たって!」
貴音「大食い業界にも美人な方はたくさんおられます!」
真美「ミスさちよとかもいるし…」
P「ミスさちよが誰かは知らんが一般人だろ?アイドルでそんなことやってるやつがいるならまだしも…」
P「ああ、まぁそんなアイドルがいるわけが…」
亜美「んっふっふ~」
真美「いるんだなぁ、それが」
貴音「それがいるのですよ、貴方様」
P「どこの誰だ!」
亜美「もえのあずき、通称『もえあず』だよ!」
P「し、知らん…」
P「なんだ、そのこちら葛飾区亀有公園前派出所みたいなユニット名は…」
亜美「人気実力を兼ね備えたエースだよ、今年もMAX鈴木と一緒に新生野獣コンビに勝ってるんだよ!」
P「また知らない名前が出てきた…」
P「MAX鈴木すげぇ!?」
P「ちょ、ちょっと待…」
真美「早速エントリーしに行こー!」
貴音「参りましょう…」
亜美真美貴音「「「もえもえきゅんきゅん!」」」
P「おい!待て、お前達!そのまこまこりん的なやつはなんだ!?おーい!?」
照英「元祖!大食い王決定戦、東京予選~!」
亜美「いよいよだね…」
真美「お姫ちん!頑張ってね!」
美希「なんなのなの…」
貴音「安心してください、体調は万全です」
貴音「はい、今までは大食いチャレンジ時は腹八分までと決めていましたが今回はその自戒を解こうかと…」
真美「うん、それがいいよ。今回は60分勝負だけど世界大会は30分勝負だしね」
美希「全く意味がわからないの…」
亜美「全然違うよ!満腹中枢が働くのが食べ出して20分ごろだから、そこからは中々食べれなく…」
響「わ、わかった!わかったぞ!」
美希「貴音はともかく亜美と真美までどうしちゃったの…」
真美「うん、すでに偵察がきてるね…」
美希「大食いを偵察する意味ってあるの?」
外国人 コソコソ
美希「あの人がどうかしたの?」
響「いや、わかんないぞ…」
亜美「アカリンはタイ代表として日本に負けた後、タイの大食いレベル向上のためにプ口リーグを設立した功労者でもあるんだよ?」
美希「大食いレベルってなんなの?向上しないといけないの?」
響「向上させた意味!?」
貴音「静かに、もうそろそろ料理の発表があります…」
亜美「こ、これは…」
真美「魯肉飯!」
響「こんなに脂っこそうなものを…」
美希「見てるだけで胸焼けがするの…」
貴音「はふっ!はふっ!はふっ!」ガツガツガツ
響「凄い勢いだ…」
亜美「日頃二十郎で鍛えてるだけのことはあるね!」
美希「あれってトレーニングだったの?」
貴音 1杯(29秒)
真美「速い!」
亜美「ひびきん、この勝負、ポイントは何だと思う?」
美希「お、おぉぉ…なんかそれっぽいの…」
美希「違ったの!?」
真美「いかに速くブツを胃に流し込むかだよ!」
響「えぇぇ…」
美希「え?大食いって食事じゃなくなるの?」
響「なんだか哲学的だぞ…」
貴音 30杯(5分03秒)
亜美「そうこう言ってるうちにお姫ちんが30杯の大台に突入だよぉ!」
響「いや、ペースおかしいだろ!最初のペースで言えばまだ10杯前後のはずだぞ!?」
亜美「車だっていきなりスピードは出せないっしょ?」
美希「にしたって限度があるって思うな…」
響「いや、身体があったまってきたみたいに言われても…」
照英「終~了~!」
亜美「やったぁ!お姫ちん首位突破だよぉ!」
美希「二位にどえらい差がついてるの…」
真美「はぁぁぁ…」
響「…なんだよ、そのため息は」
亜美「ひびきん…次の試合に向けて胃袋作るのなんてジョーシキだよ?」
美希「だから胃袋作るってなんなの?貴音に胃袋無かったの?」
響「今度はジャンプし始めたぞ…」
美希「亜美?真美?あれも意味があるの?」
真美「あれはジャンプすることによって食べたものを下に落としてるんだよ、そうすることでより詰めこめるんだ!」
響「そうなんだ…」
照英「さぁ、続いて二回戦の料理は…こちら!」
真美「こ、これは…」
亜美「もやし炒め!?」
響「なーんだ、もやしならヘルシーだし貴音なら余裕で…」
亜美「甘い!」
響「ま、まだ何かあるの?」
亜美「いくらお姫ちんが二十郎でもやしを食べ慣れてるって言ってもそれは麺ありきだからね…中々キツいと思うよ…」
貴音 モグモグ
美希「そうは見えないの…」
しえんする
貴音「うぅ…」
響「な、なんだ?急にペースが落ちてきたぞ?」
響美希「「『飽き』?」」
亜美「うん、同じものを大量に食べると味に飽きて、食べることが嫌になっちゃうんだよ…」
真美「いや、お姫ちんは日常的に二十郎を食べてるからね…もやしの摂取量は765プロでも2位につけると思うよ…」
美希「ならもうやめればいいんじゃないかな…?」
響「いや、自分もそう思うぞ…」
真美「うあうあー!大ピンチだよぉ!」
???「うっうー!私に任せてください!」
真美「誰なの!?」
響「いや、普通に考えてやよいだろ…」
貴音「やよい…」
やよい「お願いです!この子たちは…この子たちはもっと輝けるんです!」
貴音「…わかりました、やよいに託しましょう」
貴音「頼みましたよ…やよい…」
美希「なんなのなの…」
響「ちょ…えぇぇぇ!?いいのか!?あんなことして…」
亜美「『味変え』は認められてるけど…」
真美「やよいっちみたいに炒めるまでやっちゃうと流石にタイムラグが…」
やよい「はい、できました!」
貴音「はい!」
真美「凄い!一瞬だぁ!」
響「ちょっと待て!なんだ、あの音!?」
美希「食べ物から出る音じゃないの!」
貴音 ズビョオ
貴音「はい!」
亜美真美「「凄い凄い!」」
美希「聞いちゃいねーの…」
亜美「やったね、お姫ちん!またトップだよ!」
真美「あと2回で本戦出場だよぉ!」
真美「は!?そうだった…ごめんね、お姫ちん。真美達、意識が低かったよ…」
亜美「お姫ちん…」
響「なんなんだ?この空気感…」
美希「ミキ達がおかしいみたいになってるの…」
響「あの後で動けるんだ…」
美希「ぱねーの…」
真美「台湾代表の人なんて会社辞めて参加した人もいるしね」
響「会社を辞める意味がわかんないぞ…」
美希「頭おかしいの…」
美希「何を背負ってきたの!?」
亜美「社長に頭を下げてもう一回雇ってもらうって言ってた」
響「覚悟がペラッペラだぞ…」
真美「さあ、もうそろそろ準決勝だよ!」
照英「準決勝の料理は…こちら!」
やよい「あ!チンジャオロースですー!」
亜美「脂っこい中華が続くね…」
照英「準決勝!チンジャオロース!始め!」グワァァァァアン
美希「あれ?どうしたの貴音?」
響「急に止まっちゃったぞ…」
亜美「お姫ちん!早く食べなきゃ!」
真美「どうして!?負けちゃうよぉ!」
貴音「…が…」
亜美「ん?」
響「何か言ってるぞ?」
貴音「…ピー…ンが…」
やよい「何て言ってるんですかー?」
亜美真美響美希やよい「「「「「えぇぇぇ!?」」」」」
真美「ピーマンだけはって…」
貴音「ピーマン以外なら食べられるのですが…」
亜美「チンジャオロースなんて半分以上ピーマンじゃん!?」
美希「はっ!?」
響「どうしたんだ、美希?心当たりがあるのか?」
美希「多分それは…ナカノヒトシンドロームなの…」
亜美真美響やよい「「「「ナカノヒトシンドローム?」」」」
響「なんて恐ろしい病気なんだ…」
真美「早くどうにかしないと…やよいっち!『味変え』でなんとか…」
貴音「いえ、流石にやよいの味付けでもピーマンは…」
真美「そんな…」
貴音「いえ、無理です…そんなことをすれば最悪の場合…」
美希「最悪の場合?」
貴音「…りばぁすするやもしれません」
亜美真美響美希やよい「「「「「…」」」」」
照英「終了1分前!」
貴音「…」
亜美「なんとかピーマン以外は食べきったけど…」
真美「まだ1皿…」
響「ずーっとピーマンとにらめっこだぞ…」
美希「やよい…」
やよい「今回は諦めましょう!次までに私…私が、貴音さんにも食べられるピーマン料理作りますから!それで練習しましょう!」
亜美「食べ物に厳しいやよいっちが…」
真美「こんなことを…」
美希「ま、まさか…」
響「貴音!無理をするなぁ!」
亜美真美「「お姫ちん!」」
やよい「貴音さん!」
貴音 パクッ
美希「い…」
響「いけたぁぁぁぁあ!!」
亜美「やったぁ!食べれたよ!お姫ちん!」
やよい「食べれましたよ!貴音さん!」
真美「やった、やったぁ!」
照英「終~了~!」
亜美真美響美希やよい貴音「「「「「「あっ…」」」」」」
カラス カ-カ-
貴音「…」
響「貴音ぇ、そろそろ帰ろうよぉ」
やよい「うぅ…貴音さん…」
亜美「さっきからやよいっちの後ろに隠れてるけど…」
真美「一番背の高いお姫ちんが一番背の低いやよいっちの後ろにだから全然隠れてないし…」
美希「ただただやよいを抱きしめてるだけなの…」
亜美「ん?ふむふむ…」
響「なんだって?」
亜美「なんか、あんなに自信満々だったのに負けたのが恥ずかしいんだって」
響「貴音ー、苦手なものが出たんだからしょうがないぞ。次頑張ればいいんだよ」
真美「ふんふん」
美希「なんて言ってるの?」
真美「なんか、ドヤ顔で『予選も全国も単なる通過点』とか言っちゃったのが恥ずかしかったみたい」
美希「貴音、そりゃあれだけダントツだったらそういう気持ちにもなるの、しょうがないって思うな」
やよい「はい、そうなんですか…」
響「なんて?」
やよい「何よりもみんなに応援してもらったのに応えられなかったのが悔しいそうです」
美希「さっきから直接言えばいいのに…」
貴音「響…」
美希「そうなの。その悔しさは次にとっておくの。今日のところはぱーっと遊びにでも行くの!」
貴音「美希…」
やよい「貴音さん!他に苦手なものがあれば私が食べやすくしますから!」
真美「そうだよぉ!次のためにも今日はリフレッシュしよ!」
貴音「亜美…真美…やよい…そうですね、そうすることにいたしましょう」
響「貴音?何したい?」
貴音「そうですね…やはりここは二十郎に…」
亜美真美響美希やよい「「「「「ってまだ食べるの!?」」」」」
終わり
元スレ
亜美「大食い世界一!」真美「決定戦!」
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亜美「大食い世界一!」真美「決定戦!」
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コメント一覧
-
- 2016年01月12日 05:26
- 突っ込美希かわいい
素晴らしいテンポだった
本家でもこれくらい飛ばして星井
-
- 2016年01月12日 07:39
- これスケダンの煮卵のやつか
-
- 2016年01月12日 08:05
- 長介と浩太郎が兄弟なのもナカノヒトシンドロームって奴の仕業なんだ
-
- 2016年01月12日 08:10
- とにかく早く食えばいいって考えは邪道食いに走りそうだな
-
- 2016年01月12日 08:29
- 正直、モリーは強すぎてなぁ……
-
- 2016年01月12日 10:31
- AJFFに連絡して2丁喰いを伝授させなきゃ・・・
-
- 2016年01月12日 11:28
- フードファイトブームの時に食事量10kg超えが当たり前になったのを、タレントもどきの過食症女集めて6~7kg程度の争いにしたテレ東の罪は重い
-
- 2016年01月12日 11:40
- 日本がアメリカに勝てる日はくるのかねぇ…( ̄▽ ̄;)
-
- 2016年01月12日 12:17
- 伏兵過ぎるだろナカノヒトシンドローム・・・
-
- 2016年01月12日 12:29
- 毎回ネタパクって投稿して何がしたいのこいつ
二度と書くなカス
-
- 2016年01月12日 12:43
- スケダンは違うだろ
アレはリバースして「悪かったキャプテン」までがオチだ
-
- 2016年01月12日 14:08
- スケダンなつかしかった
面白かったし別のネタでまた書いてほしい
-
- 2016年01月12日 14:13
- 毎回大食いはツッコミどころ満載だとは思ってたけど、こうして文字にすると際立つな…
-
- 2016年01月12日 16:05
- (大食い何かで勝てなくて)良いです
-
- 2016年01月12日 21:42
- テレ東は大して食べれなくてもルックスのいい女を出す方向に行っちゃったからな
今の大食い選手権は大食い(笑)だよ
-
- 2016年01月12日 22:10
- >>105
これはずるい
-
- 2016年01月12日 23:40
- つまんね
-
- 2016年01月13日 03:52
- 元になった番組見てたけど、会社辞めてダブルスコアつけられた台湾の人に対する煽りが畜生すぎて草生えた
-
- 2016年01月13日 04:26
- モリーは強いけど小林尊と戦ったら小林の圧勝なんだよなぁ
アメリカで何回かだけで戦ってるけど小林が無双してる
あいつはほんとに次元が違いすぎる
-
- 2016年01月15日 19:59
- 序盤に出てきた人名ほとんどわからんのに
ギャル曽根とジャイアント白田は知ってるPが
俺と全く同じでわろた
-
- 2016年01月16日 11:32
- え?もしかして出てくるフードファイターって実在するのか……?
-
- 2016年01月16日 12:55
- ※22
全員実在するぞ
アカリンまで出してくるとは思わなかったけど
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