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2016年01月20日 09時18分 UPDATE

「太陽光パネルで熱中症」“室温52度”わが家は地獄に変わった!? 再生可能エネルギーは迷惑施設なのか (1/4)

太陽光パネルの反射光で自宅が照らされたため室内が猛烈な暑さになり熱中症にかかったとして、姫路市の男性が発電施設の開発会社を提訴。室温が50度を超える日もあったという。

[産経新聞]
産経新聞

 「老後をゆっくり過ごそうとこだわって建てたわが家は地獄に変わった」。兵庫県姫路市の建設会社役員の男性(65)はこう訴える。昨年9月、太陽光パネルの反射光で自宅が照らされたため室内が猛烈な暑さになり熱中症にかかったとして、男性は発電施設の開発会社(東京都)を相手取り、損害賠償とパネルの撤去を求めて神戸地裁姫路支部に提訴した。同社は植樹をするなど対応をとってきたとするが、男性側は室温が50度を超える日もあったとして、対応は不十分だったと主張する。東日本大震災以降、再生可能エネルギーとして普及する太陽光発電だが、それに伴いトラブルも相次いでいる。果たして太陽光発電は迷惑施設なのだろうか。

自宅から10メートルの距離に…

 姫路市の西部。閑静な住宅街の一角に広がる敷地に、太陽光パネルが南の空を見上げ、整然と並んでいる。男性によると、反射光による?被害?は早朝から始まる。

画像 原告男性の自宅2階リビングの三角窓から見える太陽光パネル。反射した光が自宅に入り、昨年8月に測定したところ、室内の気温は40〜50度になったという=兵庫県姫路市

 山の間から太陽が顔をのぞかせると、パネルが光りを浴び、反射した光は男性の自宅に入り始める。正午過ぎまで、ゆっくりと光の帯が移動するように室内に光が差し込み、室内の気温が上昇するのだという。

 男性は室内外の6カ所に温度計を設置。毎朝、目が覚めるとデジタルカメラを手にし、温度計の数値と窓から室内に入り込んだ反射光を写真に収めるのが日課になった。「反射光ではなく、窓から差す自然の太陽の光を浴びて気持ちよく仕事に向かうのが日々の喜びだった。そんな自宅が今、地獄になってしまった」と話す。

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