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「遠山の金さん」役 中村梅之助さん死去1月20日 11時31分
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NHKの大河ドラマ「花神」で主役を務め、テレビの「遠山の金さん」役でも親しまれた俳優の中村梅之助さんが、18日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。85歳でした。
中村梅之助さんは東京都出身で、昭和14年、9歳のときに四代目中村梅之助を名乗って舞台に立ちました。その後、父の三代目中村翫右衛門が立ち上げた劇団「前進座」に加わり、演劇の舞台で活躍しました。テレビドラマにも数多く出演し、昭和45年から放送された民放テレビの時代劇「遠山の金さん捕物帳」で遠山金四郎を演じて一躍、人気者となったほか、昭和52年のNHKの大河ドラマ「花神」では主役で、幕末の長州藩の兵学者、大村益次郎を演じるなど、広くお茶の間に親しまれました。父の死後は前進座の代表を引き継いで劇団を運営し、伝統的な演目を継承するとともに、創作劇にも力を入れ、自身も去年5月まで舞台に立っていました。
中村梅之助さんは、18日、肺炎のため東京都内の病院で85歳で亡くなりました。
中村梅之助さんは、18日、肺炎のため東京都内の病院で85歳で亡くなりました。
「闘い続けた父を誇りに思う」
中村梅之助さんが亡くなったことについて、息子で俳優の中村梅雀さんは「数々の舞台に立ち、たくさんのテレビのヒット作品に主演し、何よりも劇団のために全力で尽くしてきた人生でした。60代を超えてからは、毎年のように入退院を繰り返し、身体のどこかを手術しながらも復帰して舞台に立ち、頑張って参りましたが、既に身体はボロボロでした。私との共演は、劇団の舞台以外では、NHK『真田太平記』の家康と秀忠を親子で親子役を演じたのみでした。私が劇団を辞めてからも度々共演のチャンスがあり、父も楽しみにしておりましたが、とうとう実現は出来ませんでした。劇団を守ろう、良い作品を作っていこう、お客様に喜んでもらおうと、最後まで闘い続けた父を、誇りに思います。」とコメントを出しました。