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「NHK経営委が会長罷免しない…放送法違反」

 NHK経営委員会が籾井勝人会長を罷免しないのは放送法に違反するとして、静岡市の藤森克美弁護士が19日、NHKを相手取り、違法確認と1万円の賠償を求める訴えを静岡地裁に起こした。藤森弁護士によると、同様の提訴は全国初という。

     訴状などによると、籾井会長が就任時に「政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」などと発言したほか、その後の発言なども安倍政権に偏っているとして「放送法に定められている『不偏不党』『自律と表現の自由の確保』に反する」と主張。放送法は「経営委は会長に非行がある場合、罷免することができる」と定めているのに、経営委が罷免処分しないのは裁量権の逸脱乱用であり違法だとしている。

     藤森弁護士は記者会見で「政権に偏った報道を提供され、視聴者として多大な精神的苦痛を受けた」と述べた。藤森弁護士は2014年2月、国を相手取り、特定秘密保護法の無効確認と施行差し止めを求める全国初の訴訟を起こしている。【井上知大】

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