2013年の市場規模はわずか150億ドル(1兆7655億円)だったのに、2025年には3350億ドル(39兆4303億円)まで拡大するだろう、と言われているビジネスがある。「10年ほどで市場規模が20倍に? そんなビジネスが本当にあるの?」と思われたかもしれないが、今後の成長が期待されるサービスがあるのだ。「シェアリングエコノミー」である。
シェアリングエコノミーとは、個人の遊休資産や時間を他人のために活用し利益を得るというビジネスモデル。自宅の一室など、遊休資産を貸し出したい人と、そこに泊りたい旅行者をマッチングさせる「Airbnb(エアビーアンドビー)」、自家用車の相乗りサービス「ライドシェア」を手掛ける「Uber(ウーバー)」などがある。
「料金の高いホテルにはもう泊らない。Airbnbを使って、個人の家に泊れば安くつくからね」「ちょっと乗っただけで1000円を超えるタクシーとはおさらば。Uberを使えば、安く移動できるよ」とバラ色の未来を想像する人もいるかもしれないが、法律や規制などの壁がたちはだかっていて、日本で手軽に利用できるのはもう少し先になりそうだ。そんな中で、記者が注目しているサービスがある。オーナーは空いている月極駐車場や自宅の駐車場を貸し出し、ユーザーは空き駐車場を探す手間がなくなり、周辺相場よりも割安な料金でクルマを停めることができる「駐車場シェアリング」だ。
既存のコインパーキングよりも安いところが多く、事前に予約することができる。さらに法律による規制がない。安さと便利さがウケているようで、総務省が行った調査でも、他の「シェアリングサービス」を利用したいという人は20〜30%台にとどまっているが、駐車場を利用できるサービスは50%を超えているのだ。
利用できる駐車場(拠点数)が増えているので、利用者が増える。利用者が増えているので、駐車場が増える。いま、このような感じで各社は急成長しているが、ここで疑問がひとつ。この業界に参入しているのは、いわゆるベンチャー企業が多いが、なぜ既存のコインパーキング会社は手掛けないのか。そこで、駐車場シェアリング「akippa(あきっぱ)」を運営する金谷元気社長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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明治安田生命の新企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇がWeb上で配信中。同社の“家族の幸せを一生涯支え続けたい”という想いを込めて制作したという。CMソングには、小田和正氏の楽曲「今日もどこかで」を採用。仲睦まじい夫婦の若かりし頃と現在の写真を通じて、ふたりが寄り添い、支えあって歩んできた姿や時間を想像させる内容となっている。