バンコク滞在:2015.12.28〜2016.01.02(2〜7日目)
BTSサパーンクワーイ駅に来た。サパーンクワーイはウイークエンドマーケットが開催されるモーチット駅のひとつ隣の駅で、会社員や大学生が住む庶民的なエリアだ。この街は特に観光名所があるわけではないので、地元の人しかいないローカルエリアといえる。それでも長旅でバンコクを拠点にしている人には有名な場所がある。それはPaolo Memorial Hospital(パオロ メモリアル ホスピタル)だ。バンコク中心部からは離れているものの設備が揃っており、英語が通じるところが旅通には知られている。
BTSと並行するパホンヨーティン通りには、夕方の帰宅者や買い物客を当て込んだ屋台が所狭しと並んでいる。
大手スーパー「ビッグC」の前にも屋台は並ぶ。スーパーの前のベンチで買い食いする若者も多く見られ、日本と変わらない光景にホッとする。
賑やかなパホンヨーティン通りから一本西側のソイ25に入ると一転、庶民的なエリアが現れる。小さな小売店やバイクの修理工場、仕立て屋や小さな市場などがあり、生活に根付いたエリアということが伺える。
そんなサパーンクワーイに訪れた目的はただひとつ、カオマンガイだった。実はサパーンクワーイにはカオマンガイの名店が2つあり、どちらも評判のようなのでどうしても食べたく訪れた次第だ。
まずは一件目、サパーンクワーイ駅から徒歩2分「モンコンワッタナー」だ。モンコン ワッタナーは創業40年の老舗店。連日ビジネスマンやOLで賑わうらしいのだが、訪れた時間が悪かったのか閉店しているではないか。事前の情報では18時までの営業のはずだが品切れなのだろうか。とても残念な思いで店を後にした。
モンコンワッタナー
営業時間:8:00〜18:00
カオマンガイ:50B、大盛りは60B
続いて向かった店はモンコンワッタナーを背にして、パホンヨーティン通りを挟んだ向かい側にある創業35年「シールアンポーチャナー」だ。店の外観と店員のユニフォームが黄色いことから、通称黄色のカオマンガイとも呼ばれているらしい。この店もモンコンワッタナー同様、多くのビジネスマンやOLに人気らしく、昼時には行列ができるらしい。しかし、ここもまさかの閉店で、店員は洗い物の真っ最中だった。後日調べてみると、どうやら閉店時間は16時のようで、旅はときに調べてから行くのも必要だ。
ところでシールアンポーチャナーはその味の評判もさることながら、超大盛りのカオマンガイを提供することで有名らしい。僕は少食なので挑戦することはなさそうだが、その内容はご飯が2kgで鶏肉は1kgとのこと。これを1時間以内に完食できればカオマンガイの料金550Bが無料になり、巨大皿を進呈してくれるとのこと。大食い自慢の日本人がいたらぜひ挑戦してみてもらいたい。
シールアンポーチャナー
営業時間:7:00〜16:00
カオマンガイ:40B
さて、どうしてもカオマンガイを食べたくパホンヨーティン通りを歩いていると、シールアンポーチャナーからほど近くに別のカオマンガイ屋を発見した。店の名は「ナインミリオンナイン」だ。
店の外観が水色なので勝手に「水色のカオマンガイ」と名付けさせてもらう。店舗は上記2店舗に比べると非常に小さく、道沿いの並んだテーブルで食べる屋台スタイルだ。夕方の時間帯のせいか客席には数人の学生グループがいる。
僕は適当なテーブルに席をとると、カオマンガイの小サイズを注文した。料金は45B(約150円)。プラートゥーナムで食べた緑のカオマンガイが50Bだったので、やはり庶民的な街の値段なのだろうか。味の方は鶏肉のジューシーな食感と生姜の効いたライスは美味い。以前の記事でも書いたが、カオマンガイという料理はどこで食べても美味いから感想に困る。チムと呼ばれるタレの違いはあるものの、そんなに各店の違いがあるのかと毎度思ってしまう。ピンクだろうと緑だろうと水色だろうと、これといって差を感じないのが僕なりの感想だ。 ならば当初に目当てにしていた店舗でなくても良かった訳で、それでもわざわざサパーンクワーイまで足を運んでしまうのは、やっぱり僕はカオマンガイが好きなのだろう。
ナインミリオンナイン
営業時間:不明
定休日:不明
筆者が訪れた時間帯:平日の16時過ぎ
カオマンガイ(小):45B
◇今回の位置関係