図=編集部

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 1月18日放送のテレビ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内で、解散騒動に揺れていたSMAPはメンバー全員が生放送で「謝罪」し、世間の見方は「分裂・解散」から一気に「グループ存続」に傾いた。

 しかし、解散か否かについての言及は一切なく、5人の口から出るのは「僕たちのことでお騒がせしてしまったことを申し訳なく思っております」(稲垣吾郎)、「本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい本当に申し訳ありませんでした」(香取慎吾)といったお詫びの言葉のみ。

 また、草なぎ剛(編注:「なぎ」は正式名は漢字)が「今回、(ジャニーズ事務所社長の)ジャニーさんに謝る機会を木村くんがつくってくれて、今、僕らはここに立てています」と発言したことから、インターネット上では「社長に謝らなければ解散していたのか」「これはいったい誰に対しての謝罪なんだ」などの声が上がっている。

●こんな仕打ちをする事務所に残るSMAPが心配

 当サイト編集部には、SMAPファンの方々から数多くの声が寄せられているが、そこからは、今回の騒動をファンがどのような気持ちで受け止めているのか、その本音が浮かび上がってくる。以下に、そのほんの一部を紹介したい。

「マスコミ各社は、なんの遠慮か、今後の出演交渉への影響か……。ジャニーズが事務所として企業として、一般の会社なら常識として追及される部分をされないことに、SMAPの長年のファンとしてかなり憤慨しています」

「SMAPが私たちに謝ることではない。企業(=ジャニーズ)の副社長として、社員を統制できず、マネジャーを公衆の面前で叱責し、SMAPを独立してもいいなどと言い放ったのは、副社長自身なのに」

「企業のトップが取るべき行動なのか、この点をテレビで論じてほしいです。解散してほしくないけど、あんな管理職の企業に戻らなきゃならないSMAPがかわいそう。メリー副社長こそ、説明して謝罪してください。国民とファンに」

「私は、SMAPはむしろ被害者とも考えています」

「今回の解散騒動を知り、今日の『スマスマ』を観ましたが、これを観てジャニーズ事務所に対して本当に腹が立ちました。まるでSMAPの公開処刑のようだと。メンバーの表情も暗く、今後解散せずとはいえ、こんな仕打ちをするジャニーズ事務所に残るSMAPが心配でなりません。(〜中略〜)ジャニーズ事務所は、己を恥だと思っていないのでしょうか? こんなことをして、ジャニーズ事務所は絶対に許せません。SMAPを大切に思う世間の人々やファンをバカにしているのでしょうか?」

「夢を見てジャニーズを目指す子供はたくさんいると思いますが、少なくとも身近にジャニーズに入りたいという子供がいたら、絶対に入れたくない。今度は、経営陣が責任者として世の中に顔を見せて謝罪する番だと思います。こんな仕打ちはあり得ません」

●謝るべきはジャニーズ事務所

 また、ファン歴20年の女性は「ジャニーズ事務所やマスコミは、全然ファンの気持ちをわかっていないか、無視しているかのどちらか。ファンは気持ちのはけ口がなくてつらいです」と胸中を明かす。

「(『スマスマ』での謝罪を観て)なぜ(木村)拓哉から? なぜこの並び順? と思いました。『このままでは空中分解になりかねないと思いました』と言われても、なんでそう思ったの? としか思えません。

 ゴローちゃん(稲垣)が、『これからの自分たちの姿を見ていただき、応援していただけるように精一杯がんばっていきます』と言っていましたが、こんな姿を見せられたら、もう気持ちよく応援することはできません。

 また、(草なぎ)剛の『今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんがつくってくれて、今、僕らはここに立てています』というセリフにも『ジャニーさんに何を謝ることがあったかがわかりません。謝らなかったら、ここに5人で立ててないの?』と、わからないことだらけです。

 これは、ファンに向けてのセリフではないですよね。この謝罪では、SMAPの個性が殺されていました。これは、誰のための謝罪なのでしょう。ファンは、こんな丁寧な言葉で語りかけられてもまったく受け入れられません。

 今回の騒動で傷ついたのは、SMAPとファンです。そのファンに対して謝るべきなのはSMAPではなく、ジャニーズ事務所です。SMAPをこんなことに巻き込んだことに対して、謝ってほしいと思います」

 謝罪放送を受けて、各スポーツ紙は「存続決定」「空中分解回避」などと書き立てているが、ファンの心情はまったく違い、むしろ危機感を募らせているようだ。今後、ファンが納得するかたちでの収束を迎えることはあるのだろうか。
(文=編集部)