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大手金融機関とスタートアップがFinTechで激突、アプリやサービスで勝負(中)

2016/01/20

Jacqueline Emigh CIO

 FinTechの最前線で激しいバトルが勃発している。消費者と企業の双方から、融資の迅速化、投資収益の拡大、顧客体験の向上を求める声が沸き起こる中、小回りのきくスタートアップが、旧来の大手金融機関に戦いを挑み、攻勢を強めているのだ。だが、大手金融機関も反撃を始めており、ビッグデータ分析、モバイルアプリ、クラウド対応のCRM(顧客関係管理)など、顧客のニーズに沿ったサービスを打ち出しつつある。

前回から続く)

既存の金融機関も対抗

 CBW Bank:Movenというモバイルバンキングアプリがある。LearnVestと同じような支出管理の機能を持ち、色分けを使った区分で各種の支出を把握できる。また、複数のデビットカードやクレジットカードの口座をリンクできるのもLearnVestと同様だが、Movenの場合は、CBW Bankが発行するMasterCardの独自のデビットカードが付いてくる。

 MovenとCBW Bankは別会社だが、NGDataのNoels氏によると、実際には同アプリはCBW Bankから始まったものだという。Movenが最近搭載した機能としては、通常のパターンより支出が抑えられている時に貯金を促す機能や、Apple Watchとの連携機能がある。

 CBW Bankは2015年初め、「OneCard」という新しいデビットカードも投入した。OneCardでは、利用者間の送金を無料で行うことができる。また、他行のデビットカード宛てには手数料3ドルで数分のうちに送金でき、他行の当座預金口座宛てには手数料4ドルで同日中に送金できるという。

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