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がん患者 10年後の相対生存率を初公表
1月20日 5時32分

国立がん研究センターの研究班は、全国3万5000人の患者のデータを基に、がん患者全体の10年生存率は、58.2%だったとする調査結果を公表しました。
国立がん研究センターの研究班は、平成14年までの4年間にがんと診断された全国の患者3万5000人のデータを基に、28種類のがんについて、診断から10年後の相対生存率をまとめました。
その結果、がん患者全体の10年後の相対生存率は58.2%でした。
また、部位別に見ますと、胃がんでは69%、大腸がんでは69.8%で、それぞれ5年後の相対生存率と比べ、胃がんは1.9ポイント低下、大腸がんは2.3ポイント低下していました。
一方、肝臓がんの10年後の相対生存率は15.3%、乳がんは80.4%、肺がんは33.2%で、それぞれ5年後の相対生存率と比べ、肝臓がんは16.9ポイント低下、乳がんは8.3ポイント低下、肺がんは6.3ポイント低下していました。
がんの相対生存率は、これまで診断から5年後のものが発表されていますが、国内で大規模な患者のデータを基に10年後の相対生存率が公表されたのは初めてだということです。
集計を行った群馬県衛生環境研究所の猿木信裕所長は、「がんの種類によっては、治療後のフォローが5年でよいものと、ずっと見ていかなければいけないものがあることが、データとして見えるようになったのは大きいと思う」と話しています。

データを見ることができる、全国がん(成人病)センター協議会のアドレスは、次のとおりです。
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/

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