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 壱番屋が廃棄を委託した業務用の冷凍カツなどが産業廃棄物処理業者によって横流しされた事件で、みのりフーズ(岐阜県羽島市)が、産廃処理業のダイコーから食材を仕入れるようになったのは、福島第一原発事故で風評被害を受けた「じゃこ」がきっかけだったと、実質的経営者の岡田正男氏(78)が語った。

 岡田氏ら関係者によると、風評被害で売れ残ったというじゃこが持ち込まれた。その際、岡田氏は、じゃこの生産者に問い合わせ、安全性を確認した。ただ、ダイコーから「勝手に生産者に電話するな」と釘を刺されたため、その後は、出どころを確かめたことはないという。

 みのりは、弁当店と名古屋市内の仲卸に転売。仲卸は愛知県内の弁当チェーンに転売し、じゃこはつくだ煮になった。仲卸は「5年ほど前だった」という。