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北九州市 2年超欠席の議員に報酬全額払う
1月20日 4時04分

北九州市の市議会を病気のため2年以上欠席している議員に、この期間の報酬3300万円余りが全額支払われていたことが、議会事務局への取材で分かりました。議員はNHKの取材に対し、「病気のためだったが、議会を休んで報酬を受け取っていたことについては、市民の皆さんに申し訳ないと思っている」と話しています。
北九州市の議会事務局によりますと、小倉北区選出の木村年伸議員(56)は、平成25年9月の定例議会の初日に出席したのを最後に、議会に病気の届けを出し、2年4か月にわたって本会議や常任委員会などを150回欠席しています。
議員報酬は、欠席した期間中も毎月80万円余りの報酬29か月分と、5回の期末手当の、合わせて3330万円余りが全額支払われたということです。
NHKの取材に対し、木村議員は、「糖尿病で医者にストップされて休み始めたが、秘書を通じ陳情を聞くなど、できる範囲で政治活動を行ってきた。議会を休んで報酬を受け取っていたことについては、市民の皆さんに申し訳ないと思っていて、次の議会には出席したい」と話しています。
北九州市を含めた全国20の政令指定都市のうち、議員報酬を定めた条例に、議員が病気を理由に長期間休んだ場合、報酬を減額する規定を設けているのは、札幌市だけで、地方自治に詳しい中央大学の佐々木信夫教授は、「議員報酬は、身分ではなく活動に支払われる対価で、役割を果たしているとは言えない状態では支払われるべきではない。議会や行政が条例の改正をしてこなかったのは、怠慢と言わざるをえない」と指摘しています。

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