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 国立がん研究センターなどの研究グループは19日、がん患者を10年間追跡して集計した10年後の生存率を初めて公表した。全てのがんの10年生存率は58・2%で、5年生存率より5ポイント近く低かった。胃や大腸では5年生存率とほとんど変わらない一方、乳房や肝臓は5年後以降も下がり続けており、部位別の傾向が浮き彫りとなった。

 研究グループは一般的な5年生存率のほか、より長期の分析を進めており、全国規模の10年生存率が初めてまとまった。がんと診断された場合、治療でどのくらい生命を救えるかを示す国の指標となる。

 県立のがんセンターや国立病院機構など全国16のがん専門病院で、1999年から2002年に、がんと診断された約3万5千人を追跡した。初期から末期まですべての進行度合い(ステージ)が含まれている。