面接と成績と志願動機で転籍の合否は決まるらしいのだけど、どこでも自分は容姿が醜く苦痛だろう。
転籍について年収数千万円の父親と電話で相談したら、父は関関同立から神戸大学に編入した人間が存在することを知り、遠回しに自分の母校への3年次編入を勧めてくるのだった。
「そんなに良いとは思わないけど、どうか? もちろん今のままでも良いと思うけど 転籍してもいいと思う」と。
すごく良いのだろう 六甲 凌霜会。
予備校の入試直前の偏差値は英語が44で、国語が72 しかし漢文抜きである。
英語100(TOEIC)、専門100 小論100の神戸大学の編入試験に通るわけがないのだ。
ただ、一度話を聞いてしまうと、今の大学が一層酷く見えるものだ。
父親が神戸大学で自分がバカメイカンなのは屈辱でしかないのは確か。
そして神戸大学に行きたくなる。チャンスは強引に留年し続ければ何回もあるが、そんな人間は入れないだろうから2回程度だ。
行けるならもう行っているのだろうから、行けないようなものだ。
思い返せば、容姿が良ければ高校で散々な目に遭わずに明るいキャンパスライフを描いて前向きに勉強出来たはずだ。
容姿がいいクラスメイトは今頃早稲田、慶應大学に入ってセックスでもしている。
神戸大学への編入と同じくらい不可能なのが、整形による容姿の改善である。
整形を勧める人がいるが、容姿がひどくなった元凶の小さい頃からの腎臓の持病から出来ないのだ。
おそらく、運が悪くて永遠に治らないであろうこの持病の主治医に大学の人間に怒っている自分を見かねた母親は相談したのだった。
医者は「整形はやめたほうが良い」というように言った。
そして、治療で酷くなった、高校生の時のありとあらゆるモチベーションを奪ったこの膿とか血とか酷い凹凸、赤み、毛穴などで溢れている肌は直接の治療はないんじゃないかということだった。
生きていくのが苦痛だ。
そもそも整形はが出来ても髪質や、顔の大きさやらはどうにもならない。
一生、この容姿で、いやいつか絶対起こる病気が悪化が起きたらもっと酷い容姿でより酷い肌で生きなければいけないのか。
そう考えて鏡の前に立つとどうにもならなくなる。
もしかしたら、父親は今の大学に負い目を感じる自分に神戸大学に入れる道があるんじゃないかと言いたかったのかもしれない。
自分には無理そうだ。
あさってテスト勉強をしなければいけない。
※追記
父親の年収が数千万なら遺産相続できるとして学歴はどうでもいいな 病気で容姿が悪くなったってのは、想像するに自分の無力さを理解していないヤブ医者に掛かって メリットよりデメ...