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岡村陽久の勝手にしやがれ

あなたの相談を岡村流「勝手な解釈」で解決。ITのことから、世の中、男女、不条理まで

【第9回】アドウェイズ岡村が四畳半同棲生活を語る!

アドウェイズ社長の岡村陽久がユーザーの悩みや疑問に答える人生相談シリーズ、第9回。

早速、読者からの質問を・・・と思いましたが、前号に続きがありました。岡村の「四畳半時代」の同棲相手、高橋修二さんの登場です

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同棲相手は新卒社員。え、なんで?

 

高山:四畳半時代に同棲していたアドウェイズOBの修二くんです。

 

修二:岡村さん、お久しぶりです・・・。

 

岡村:お、おう()

 

高山:修二くんは、四畳半のアパートで岡村さんと同棲してたんですよね。

 

修二:はい。2008年の4月から5月の半ばまでです。

 

高山:岡村さん、本当ですか?

 

岡村:はい。

 

修二:約1ヶ月半でしたが、ほぼ毎日、一緒に起きて、一緒に出社して。岡村さんがアパートの南京錠持ってるんで仕事終わるの待って一緒に帰ってました。

 

高山:岡村さん、本当ですか?

 

岡村:はい・・・。

 

修二:帰り道は、コンビニ行ってお菓子やジュースを買ったり、岡村さんの大好きな歌舞伎町のサウナに行ったりしてました。

 

高山:岡村さん、本当ですか?

 

岡村:はい。って、いつまでコレ続けるんだよ!! ここまでの話だと、俺と修二くんが完全にカップルみたいじゃないですか!

 

高山:え、違うんですか? 

 

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2007年新卒入社でOBの高橋修二さん。インターネット業界で活躍中。

 

(ここで同棲の経緯を知る、アドウェイズ人事の西久保が登場)

 

西久保:修二くんは2007年入社の新卒で、1年目のときに、出社拒否をして引きこもってしまった時期があったんですよ。それで音信不通になっちゃって。すったもんだあったんだけど、修二くんを立ち直らせるために、最終的に四畳半のアパートでふたりは同棲することになったんですよ。

 

高山:それって同棲という名の監禁じゃないですか?

 

岡村:ちょっと黙ってもらえますか・・・。

 

修二:心がボキッと折れちゃったんですよね。結構、ハートが繊細でして。今思えば根拠のない自信とちっぽけなプライドだったんですけど。僕、けっこう人生が順風満帆だったんですよ。志望の大学に入って、学生生活もエンジョイして、就活もすんなりアドウェイズに決まって。だから仕事もうまくいくだろうなって。でも、いざ働き始めると周りは優秀な人ばっかりで、ドンドン差をつけられて、取り残されていく感じがしちゃって。こりゃヤバイなって思ったんですけど、何かしたくてもスキルがないなって、自信がゼロになったんです・・・。

 

西久保:確か2007年の秋頃だよね。いきなり、握力がなくなったって言い始めたよね。ホントに突然()

 

岡村:その報告受けた時、俺びっくりしちゃって。「岡村さん、修二の・・・、修二の握力がなくなりました!」って。え、なにそれ!?って()

 

修二:本当に握力がなくなっちゃって、鞄が持てなくなっちゃったんですよ。

 

西久保:ドンっ!しーん・・・、ドンっ!しーん・・・、ドンっ!しーん・・・って、廊下で物音が鳴るから、なんだろうと思って見に行ったら、修二が鞄を落としてるんですよ。「西久保さん、鞄が持てませんっ!」って半べそで()

 

修二:病院行くように勧められて。診断結果は「自律神経失調症」だったんですよ・・・。いろんな病院まわったんですけど、結局は精神的なものなんで特に異常は見つからなくて、医者からは仕事を休んでくださいと。朝起きて、出社しようと思っても鞄が持てない。だから会社に行けない。じゃあ、手ぶらでって思ったんですけど、握力がないからタイピングもできないなって。これはもう、仕事になんない、なんにもできないなって。ヤバイなって、気持ちがドンドン焦るけど、握力はドンドンなくなっていって・・・。最終的には引きこもるようになったんです。

 

西久保:だんだん匂いもキツくなってきて・・・。今はこうやって話せる部分もあるけど、当時は深刻だったよね。

 

修二:ちょっと! なんで今、匂いの話を挟んだんですか!? 深刻ってどっちの話のことか微妙な言い回しじゃないですか! 今でも臭いって勘違いされちゃうじゃないですか!

 

西久保:ある日突然、連絡もつかなくなっちゃって。会社としては、事情が事情だったし、まだ若いから無理に引きとめることもないかなって考えもあったんですよ。将来を考えると退職という選択も仕方ないかなと。

 

修二:ちょっと! それよりも匂いの話、ちゃんと否定してくださいよ!

 

西久保:本当に深刻でしたよ・・・。実家のお母さんとも連絡を取ったんですけど、意外とあっけらかんとしていて()。「修二、家にいるとは思うんですけどねぇ〜」って、友達から電話かかってきたくらいのリアクションで。

 

岡村:そうそう。なにこれすげー!こんなのはじめて!ってくらいの、過去最大級にあっけらかんとしたお母さんだったよね。

 

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久々の再開でまだ距離感がぎこちないふたり。

 

4時間熱戦、決め手はアッチ系

 

高山:それが結局、どうして同棲することになったんですか?

 

西久保:ある日、岡村さんから「修二くんのことで話がある」って呼ばれて。ああ、ついに諦めるのかなって思ったんだけど、突然、「今から修二くんの家、行きましょう」と。僕も「よし、行きましょう」って話になって。確か夜の20時くらいでした。で、到着してインターホン鳴らしたんだけど、全然出てこなくて。あれ、お母さんの情報間違ってんのかなって()

 

岡村:でも、お母さんの情報が間違ってるはずないと。必ず家にいると。僕の野生の勘が働いて。試しにドアノブひねったら鍵が開いてたんです。

 

高山:えっと、読者の皆様が勘違いするとマズイので先に申し上げますと、岡村と西久保と修二くんは、まるで兄弟のように仲良しです。なので、普段から勝手に家に上がります()

 

西久保:でも、部屋にいなかったんですよ。どっかに隠れてんじゃないかって、風呂からクローゼットからベランダまで探したんですけど。どうやら部屋にはいないなと。

 

高山:お母さんの情報ガセじゃないですか・・・()

 

岡村:出てくるのはエロ本ばっかりで。あれ、もしや握力は戻ったのかなって思ったりもして。

 

修二:ちょっと!()

 

西久保:じゃあ、しばらく待つかって話になって。丸まったティッシュがあちこちに散乱するゴミだらけの部屋で、TVつけたら「ナースのお仕事」がやってたので観てたんですよ。

 

修二:ちょっと誤解を生むようなことばっかりやめてくださいよ()。僕、ちょうどコンビニ行ってて。握力ないから鍵も締められなくて。で、ドア開けたら奥の方に誰かいるなと・・・。うわー! 岡村さんと西久保さんだ!って。気がつかれる前に逃げようと思ったんですけど、握力ないんでコンビニの袋をバサッと落としちゃったんですよ。

 

西久保:で、こっちもクルっと振り返って。もうドラマのワンシーンだったよね。

 

高山:ドラマにしては登場人物の絵面が汚いですよ。それで嫌がる修二くんを無理やり会社に連れて帰ったんですか?

 

西久保:いやいや、そこから3時間くらい話し合いしました。でも、ずっと平行線で。「修二くん、大丈夫だよ」「いや、僕は自信ないです」って、何度も何度も繰り返して。

 

修二:岡村さんからは、すげーいい話をたくさんしてもらったんですけど、どう着地するのかなって雰囲気になってきて。焦れた岡村さんが「修二くん、パンツどこだ?」って急に言い出して。

 

高山:パンツ?()。

 

岡村:とりあえず、うちに来なよって誘ったんですけど、「いや、来週から必ず行きますんで、今日は無理です」って返事で、絶対お前来ないだろうと()。で、らちがあかないんで鞄にスーツとかワイシャツを突っ込んでみたものの、最終的な決断は本人にしてもらいたくて。それを象徴するのが、俺の中ではパンツしかなくて。パンツだけは自分の手で入れさせようと。だから、パンツだけは絶対にさわるまいと。

 

高山:いや、普通に考えたら人のパンツさわりたくないですし、そもそも、人のパンツにさわる、さわらないって話がおかしいですから!

 

西久保:「パンツどこだ?」「パンツないです、履いてないです」「じゃあ脱いでみろ」「いや、脱げません」「パンツ履いてるんだろ」「いや履いてないです、もうパンツ履きません」「お前は、勝新かよ!」って、コラコラ問答ならぬ、パンツ問答が始まって。僕も1時間くらい経過したあたりから、パンツパンツって連呼する岡村さんのこ姿を見て、本当に大丈夫なのかなって心配になりました()

 

高山:()。

 

岡村:俺も、パンツじゃ修二くんを落とせない!って、1時間くらいして、やっとわかって()。方向転換して、またいろいろな切り口で提案し始めたんですよ。その中のひとつに、4時間の問答の中で、修二くんが一瞬だけ反応した言葉があったんです。

 

高山:それはお母さんや同期の話ですか? 心配してるよって。

 

西久保:いや、全然違う。「修二くん、うちアッチ系のビデオいっぱいあるから」って岡村さんが言った瞬間ですよ。ホント蚊の泣くような声で修二くんが「えっ、まじすか・・・?」って。

 

高山:()

 

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岡村の出した、アッチ系のパスに素早いレスポンスを見せた。

 

岡村:さすがに手詰まりだったんで、一か八か言ってみたら反応がよくて。口説くにはコレだと。修二くんには「アッチ系」しか響かない、と。ホント家にはいっぱいあるから、一緒に観ようぜって。「いや、一緒はちょっと・・・」って、おい! そこかよ!って思ったんですけど、ドンドン食いついてきたんで、アッチ系とのコンボで「今日来るなら、キャバクラ連れてってやる」って、言ったんです。これが決定打になりましたね。

 

西久保:「キャバクラいくぞ」って言ったら、修二くんはスイッチが入ったように、テキパキと鞄にパンツを畳んで詰めはじめて。ああ、握力が戻ったのかなって。

 

高山:最初の30分で出そうな提案ですけど、4時間経って初とか時間かかり過ぎじゃないですか()

 

修二:スウェットのまま外に出て。僕が交差点で手をあげてタクシーとめました。

 

岡村:手が上がってるぞ! 手が上がってるぞ!ってみんなで大喜びしましたよ。

 

高山:ところで、アッチ系のビデオはどうだったんですか?

 

修二:いや、それがまったく趣味が合わなくて()。でも、我慢して観てるうちに、そのジャンルに目覚めちゃって。今は一番好きですね。

 

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再現写真1:キラキラした目でタクシーをとめる。「とにかく、きっかけが欲しかったんです。それが、アッチ系からのキャバクラ行きでした」と修二くん。 手前は人事の西久保。

 

四畳半一間、薔薇色の同棲生活

 

高山:家出るのも帰るのも一緒だったという話でしたけど、仕事以外の時間は別々に過ごしてたんですか?

 

修二:常に一緒です()。中野坂上のTSUTAYAにしょっちゅう行きましたね。岡村さん、外見的にはアクションとか極道モノとか好きそうなんですけど、選ぶのは邦画の恋愛映画ばっかり()。それと米倉涼子が出てる作品は必ず借りてましたね。

 

高山:アッチ系と恋愛映画と米倉涼子が四畳半に混在してるんだ()

 

修二:はい。四畳半でゴロゴロしながら一緒に観るんですけど、岡村さんは残り30分のところで必ず寝落ちするんですよ。四畳半なんでそのまま見続けるわけにもいかず消すんで、今でもラストが気になってモヤモヤしてる映画がたくさんあります。

 

岡村:ごめんなさい・・・。

 

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ゲスの極み乙女。のファンだという修二くん。「ベッキーさんには1度、結婚式の会場でお会いしたことあるんですけど、誰にでも礼儀正しい素敵な方でしたね」と岡村。本編とまったく関係がない。

 

修二:あと、劇中に上野のシーンが出てくると、やたらと興奮するんですよ。俺の地元だぞ!ほら、俺の地元だぞ!って。で、そのまま上野の説明とか始まっちゃって、ストーリーが全然わかんなくなっちゃうという。

 

岡村:ちなみに、修二くんは俺の帰りが遅いときは掃除して待っててくれたりするんですよ()

 

修二:まあ、掃除といっても四畳半なんで。面白かったのが、岡村さん靴下を一足しか持ってなくて。部屋には洗濯機がないんで、その一足をクリーニングに出してやりくりしてたんですけど、どう考えても無理あるじゃないですか()。毎朝、必ず靴下が入ってる引き出しを開けては「靴下がない!クリーニング出すの忘れたし、買うのも忘れた!まあ、いっか」って。毎朝ですよ。

 

高山:もう、デジャヴかってレベルだね()

 

修二:その連鎖を断ち切るために、こっそり靴下を買って、6足分を引き出しにしまっておいたんですよ。で、次の日の朝、引き出し開けた岡村さんが、クリスマスプレゼントもらった子供みたいに超喜んでましたね。

 

西久保:それ、サプライズプレゼントのお手本()

 

岡村:いやーホント嬉しくて、思わずキュンと来ちゃいましたよ。

 

高山:付き合ってたでしょ、絶対。

 

終わりは、ある日突然に・・・

 

高山:そんな薔薇色の同棲生活は最終的にどう幕を閉じたんですか?

 

修二:同棲して1ヶ月半後のある夜、歌舞伎町のサウナからのいつもの帰り道、急に岡村さんが、「今日で卒業!おしまい!」と言ってきたんですよ。あまりにも突然すぎて「えっ・・・?」って固まっちゃいました。で、少しの沈黙のあと・・・僕にはその1分が1時間にも感じましたが、振り向きざまに「あばよ!」って言い残して路地裏へ消えて行きました・・・。うわ~、岡村さんトレンディドラマ見過ぎだよ!って思いながらも、そのままタクシー拾って帰りましたけど、気が動転して家の前を何度も何度も通り過ぎちゃってました。タクシー代、高かったなぁ・・・。

 

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再現写真2:ある日いきなり連れてかれて、ある日いきなり帰らされた。修二くんの心を置き去りにして、岡村は路地裏へと消えていったー。

 

西久保:本当のところを話すと、側で見ていて仕事も順調だったので、あとはタイミングって感じだったんですよ。でも、僕もいきなり岡村さんから「修二くんと同棲を解消した」って翌日聞いて、「あれ、急すぎるな」って、ちょっとビックリはしましたけど。

 

修二:思い当たるフシがあるんですよ! サウナには居酒屋が併設されてるんで、いつも飲んで帰るんですけど、その日は注文したモロキュウが全然こなくて。それで岡村さんがキレてたんですよ!なんでキュウリ切るくらいなのに、30分も待たされるんだよ!おかしいだろ!って。まあ、大好物なんで気持ちはわかりますけど、結局は食べられずじまいで機嫌がすげー悪くて。モロキュウが原因なんじゃないかと()

 

高山:完全に八つ当たりじゃないですか。岡村さん、本当ですか?

 

岡村:いや、ちょっと待って。各所から修二くんの働きぶりに関する報告は受けていたので、もともと言うつもりだったんですよ!

 

高山:なんか小さいっすねー。モロキュウくらいで。ガッカリですわ。

 

修二:ちょっと! 岡村さんを悪く言わないでください! 僕と大ゲンカしても寝る前には必ず「おやすみ」って言ってくれる人なんですから!

 

西久保&高山:何度も言うけど、あなたたち、完全にカップルだよ()。 

 

利益を追求するあまり、大切なモノを見失っていた

 

西久保:話がちょっと戻るんですけど、僕は修二くんのこと、退職でもやむをえないと思ってたんです。会社の判断として。でも、なぜあのとき、家にまで行って引きとめたのかなと思っていて。

 

岡村:修二くんの家に向かった日は4月7日で、実は俺の誕生日だったんですよ。誕生日の前って、新しい年を迎えるにあたって色々と考えるんですよね。当時は、07ショックでアドウェイズが赤字に転落して、2008年の3月には絶対に単月黒字にするぞって、大きな全社の目標があって。自分が四畳半に住んだのはもちろんだけど、販管費も思いっきり削って。

 

西久保:ものすごいプレッシャーがある年でしたよね。サーバー1台購入するのさえNGで。新規事業は何ひとつもできない中で、既存事業だけで業績を上げないといけない。無駄か無駄じゃないかって判断する余裕すらなく、どんどんコストをカットしていきましたよね。誕生日会とか、本当に細かいところも、ドケチって陰口叩かれるくらいまで削って。

 

岡村:辞めていく人も本当にたくさんいたじゃないですか。みんな、それぞれ悩んでいたり苦しかったりあったと思うんですけど、俺はとめなかったし、向き合わなかったんですよ。極端に言えば、人を人としてではなく、コストとして見ていたかもしれません。で、目標を達成して、もちろんホッとしたし嬉しかったんですけど、何かモヤっとするものが心の中にあったんですよね。これで本当によかったのかなって。何か大事なものを失ったんじゃないかって。そんな喪失感に強烈に襲われて。経営として黒字にするのは正しい。でも、自分が本質的に目指してきたところはそこなのかなって。赤字になろうがなんだろうが、一緒に戦う仲間、喜びをわかち合う仲間を大切にする「金儲けより人儲け」という、一番大事な志を忘れてしまっていたなと。

 

高山:それで社長室の壁にデカデカと書いてるんですね。まあ、あれなら僕でも忘れないですよ。

 

西久保&修二:ホント黙っててもらえますか・・・?

 

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初心を忘れてしまっていた自分に「人儲け」の精神を思い出させてくれた。修二くんに感謝するのは自分ですby岡村

 

岡村:あの日は、そんなことを考えていて、それで今から行くぞって気持ちになったんですよね。

 

西久保:あれからすっかり立ち直って、アドウェイズではECユニットのユニットリーダーを務めたし、転職してからも活躍しているみたいで嬉しいですね。

 

修二:当時は本当につらくて、今こうやって笑って話せるのも、一緒に乗り越えたからだと思うんですよね。とにかく、自分にはきっかけが必要で、それがあの同棲生活でした。岡村さんと西久保さんが、家に来てくれたから、今の自分があります。本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

 

高山:なんかいい話になってますね(笑)。僕も岡村さんと同棲したくなってきました。

 

岡村:社員全員ウェルカムなんですけど、高山さんだけは勘弁ですね。だって、炊事も洗濯も家事も何ひとつできないじゃないですか。

 

西久保:高山っていう生物ですよ。超大型の野生動物を飼うくらいの気持ちで臨まないと無理ですね。

 

高山:・・・。 

 

(了)

 

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四畳半アパート、部屋のドアの前に立つふたり。感極まって泣いているように見える岡村だが、フラッシュの光に目をつぶっているだけ。

 

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再現写真3:南京錠で戸締りをする岡村と、靴を履いて待つ修二くん。正直、幽霊にしか見えないアドウェイズ社長・岡村。

 

制作:おくりバント 

インタビュー:高山洋平

写真:上野朝之

構成&文:小沼朋治