冨樫義博さん
なんと、先日「25年連続で1年に1回はジャンプに漫画を必ず掲載する」という記録を更新できなかった漫画家・冨樫義博さんが、鳥山明さんの名作『ドラゴンボール』の連載開始30周年を記念した愛蔵版コミックス『30th ANNIVERSARY ドラゴンボール 超史集-SUPER HISTORY BOOK-』に記念イラストを寄稿していることが判明した。
発売日は1月21日(木)。イラストの内容はまだ上がってきていないものの、2年近くぶりに冨樫義博さんの作画を公式で見られる機会となるだけあって、期待が高まる。
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鳥山明と冨樫義博、ジャンプ黄金期を牽引した二人の天才
冨樫義博さんは『幽☆遊☆白書』『レベルE』そして『HUNTER×HUNTER』といった作品を手がける漫画家。綿密なストーリーテリングと緻密な感情描写を得意とし、いまだ現役で活躍しているものの、その休載率の高さから休載王との異名をほしいままにし、「冨樫仕事しろ」とファンからは親しみを込めてdisを受けている。対して、鳥山明さんは『ドクタースランプ』『ドラゴンボール』といった国民的人気漫画を生み出し、多くの作家に影響を与え続けている。特に『ドラゴンボール』の人気は凄まじく、コミックスの販売部数は世界累計で2億部以上を数え、世界で最もビデオゲーム化された漫画作品としてギネスまで認定されている。
冨樫先生は鳥山明のために、ちゃんと仕事をしていた
両名は90年中盤の『週刊少年ジャンプ』黄金期をそれぞれの漫画『幽☆遊☆白書』『ドラゴンボール』で牽引。これまでジャンプで主流であった冒険・バトル漫画をさらに突き詰めて高い次元で描き、いまなお、その人気が衰えることを知らない。
しかしながら、このキャリアも長く、共通点も多い両名だが、公式で共同の仕事を行うのはなんとはじめての出来事(編集部調べ)。互いに対するメッセージのやり取りなども読者間の憶測などでしか行われていない。
一体、冨樫さんは鳥山明さんに対して、『ドラゴンボール』の30周年に対して、どのようなイラストでお祝いをするのだろうか? 冨樫義博さんの描く悟空は果たして見れるのだろうか? 両名のファンだけでなく、少年漫画ファン全体にとっても大きな事件となりそうだ。
なにより、「25年連続で1年に1回はジャンプに漫画を必ず掲載する」という記録を捨ててまで『30th ANNIVERSARY ドラゴンボール 超史集-SUPER HISTORY BOOK-』への寄稿を実現した冨樫義博さんに敬意を表したい。そう、冨樫は仕事していたのだ。
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30th ANNIVERSARY ドラゴンボール 超史集─SUPER HISTORY BOOK─ (愛蔵版コミックス)
著者:Vジャンプ編集部
発売 : 2016年1月21日
価格 : 3,780円(税込み)
販売元 : 集英社
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