会社からの帰り道、「はてなブックマーク」について考えていた。
ご存知の通り、はてブがたくさんつけば記事がバズり、PVもたくさん稼げる。
バズるのはメンドクサイから別にいいけど、ブログの検索順位を上げるために、被リンクとしてのはてブはぜひとも欲しい。
「あ~、神様仏様読者様~、何卒あなたのはてブを1ポチ、お恵みください~」
ハッとした。
今の私はデジタル乞食だ。
インターネットはすごい。
昔は、戦争で失った足を寒風にさらして路傍に立たなければできなかった乞食業まで、ネットの隅に放置したブログでもできるほど簡略化してしまった。
説明すると、読者ははてブをすることで何も失わない。
つまらぬ記事をはてブした場合は精神的な疲労や汚染を感じるかもしれないが、金銭的・物理的な負担はない。
いわば、負担フリーな「フリー小銭」である。
だが、そのはてブは、私のブログの被リンクとして確実に積み上がる。
一つ一つは小さくても、積み上げればブログの大きな財産になる。
あなたがはてブをすることで、私(乞食)のネットの賽銭箱にちゃりんちゃりんとフリー小銭が投げられ、私の明日の糧となり、私の人生を再生するのだ。
さらに言うと、ネットには、フリー小銭がたくさん落ちている。
例えば、あるワードで検索上位になると、PVと広告料が入る。
そのワードを使えばPVが入ることに気づいている人は少ない。
つまり、だれも気づかない場所に落ちているフリー小銭を、拾い集めている状態となるのである。
拾わなくてもだれも困らない。
また、似たような記事は無数にある。その記事がなくても誰も困らない。
この行為は、私に乞食を連想させる。
バーチャルでデジタルな乞食。
さて、このポエムがどうメディアクリエイターと関係するのか。
「メディアクリエイター」が何十年も前に既出で使い古されたダサい単語とか、世代論とかは言いつくされているので、私が言うまでもない。
この方(keitaさん)が「クリエイター」として作りたいコンテンツって、どんなものなんだろう?
下の画像は、keitaさんのブログのスクリーンショット。
学生初心者ブロガー向けサロンを経営しているそうで、YoutubeであれEブックであれ、どんなメディアでコンテンツを作っても、おそらくそのサロンへの導入となるのではないかと思われる。
結局、稼ぎたいだけ?
私に批判する権利はない。私もデジタル乞食だから。
だが私は、自分をデジタル乞食だと自覚している。
あってもなくてもだれも困らないコンテンツで、ネットの隅に落ちているフリー小銭をかき集める行為は、「メディアクリエイター」というカッコいい(ダサいけど)肩書きにはそぐわないと自覚している。
明らかに金儲けのことしか考えていないのに、そしてそれを隠しもしないのに、「コンテンツ」とか言われても萎えるのだ。
金を稼ぎたいなら、デジタル乞食を名乗れ!
メディアクリエーターとかコンテンツとかカッコつけるな!
それに、メディアクリエイターよりデジタル乞食の方がカッコいいよ。
「デジタル」「乞食」の組み合わせは陳腐だけど、合コンで
「俺、メディアクリエイターなんだ」
「俺、デジタル乞食なんだ」
って言われたら、デジタル乞食の方が意外性あるし腹の底さらけ出してる感じでモテるよ!
モテたいから、私は今日からデジタル乞食を名乗るよ!
こちらは真面目に書きました
トピック「メディアクリエイター」について