スマホアプリによる録音操作も可能

ソニー、FLACハイレゾ再生&「S-Master HX」搭載ICレコーダー「ICD-SX2000」

編集部:小野佳希
2016年01月19日
ソニーは、最大192kHz/24bitのFLACファイル再生にも対応するハイレゾ対応のリニアPCMレコーダー「ICD-SX2000」を2月13日より発売する。価格はオープンだが3万円前後での実売が予想される。

ICD-SX2000

最大96kHz/24bitのWAVでのハイレゾ録音、および192kHz/24bitのWAVファイルの再生が可能だった「ICD-SX1000」の後継モデル。新たに192kHz/24bitのFLAC再生に対応するなど機能強化を図っている。

側面にも各種ボタンを配置。なお逆側にはSDカードスロットなどを備えている

新開発のハイレゾ対応マイク、および、録音シーンに応じて内蔵マイクの周波数特性を最適化するMFO(Microphone Frequency Optimizer)技術の採用により、幅広い周波数レンジを再現する高音質マイクシステムを実現したと同社は説明。各周波数帯域で理想的な指向性特性を実現したともしている。

音楽再生アンプには、ウォークマンで採用している「S-Master HX」を搭載。従来モデルでは通常の「S-Master」だったところから機能を強化した。また、8層の基板を採用し、オーディオブロックの電源とGNDをそれぞれ別層で配線分離。他のデジタルノイズの影響を最小化する配慮も行っている。

そのほかデュアルADコンバーターを従来から引き続き搭載。このデュアルADコンバーター回路と新開発マイクの特性に合わせて、より入力音声が自然に聴こえるように、インテリジェントAGCのチューニングの最適化を図っている。

加えて、クリアボイス機能も再チューニング。従来よりもノイズを低減し、会話がクリアに聴こえるようにしたという。

マイクは可動式で、ズームポジション、ワイドステレオポジション、X-Yポジションの3通りを任意に変更可能。また、特性最適化のための空気穴をアルミ切削部品のみで実現させたり、マイクを守るガード部分を、内部に金属を採用し剛性を担保する特殊製法にするなどで、デザイン性と機能性の両立も図った。

筐体や各種パーツにも音質へのこだわりを投入したという

可動式マイクを搭載

本機をリモート操作できるスマートフォンアプリ「REC Remote」も用意。録音開始や停止、録音レベル調整やトラックマーク付加などの操作をスマホから行うことができる。

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