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映画では、「ちっかや(ちくわ屋)の岡下
功の家」の設定で、撮影された。旧仁加屋本店は、古い家と古い機械ばかりの仕事場だったので、監督に選ばれたようだ。玄関の古風なガラス戸が、撮影前にアルミサッシになってしまったのを、監督は残念がっていたらしい。映画では、そうとう古く、暗ーい感じで映っている。・原作の小説が、話題になったのは、私が東京にいた時。仕事仲間に「あの主人公は、仁田さんじゃないか?」と言われて小説を読んだが、芦原さんは2年先輩。小説と映画にあった、コンサートの時は、美術部の1年生だったから、絵の展示会場留守番をしていた。仁加屋の一軒隣の平林さんが芦原さんと同級で蒲鉾屋。撮影でもメインで使われた白井清一の家、魚伊の人も同級生。私の勝手な想像では、芦原さんは、その二軒をイメージしていたのではないか?とにらんでいる。 魚伊も仁加屋も今はないが、あのあたりの通り全体が、なかなかいい雰囲気だった。映画後、パンフレットやガイド本を持って、付近を散策する人をよく見かけたものだ。魚伊がなくなったので、仁加屋本店を意地でも残したい!と努力したが、現実的な事情でやむなく、取り壊しとなった・・・。 |