14人死亡 スキーバス事故、乗務員台帳作らず
JNN/TBS
1月18日(月)21時27分
大学生ら14人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故、ずさんな管理体制が次々と明らかになっています。バス会社が、事故を起こしたバスの運転手ら複数の運転手について、健康状態などを記録する乗務員台帳を作成していなかったことが分かりました。
先週金曜日、長野県軽井沢町で、スキーツアーに参加した大学生ら14人が死亡した事故。
「明らかにバスの動きがおかしかった。ガードレールに突っ込んで、そこから僕も意識を失って」(乗客)
長野県警などによりますと、現場には複数のタイヤ痕が残されていて、バスは左のガードレールにぶつかったあと、対向車線にはみ出し、転落したとみられています。
事故から3日が経ち、少しずつ問題点が明らかになってきました。バス会社から運転手に渡された運行指示書は発着地しか書かれていない不完全なものだったうえ、バスは本来通るべきルートから外れて運行していたのです。
道路運送法では、ルート変更がある場合、会社への報告が義務づけられていますが、今回は運転手から連絡はありませんでした。
「コース以外の所は通ってはダメだと話はしたんですけれども、一昨日に関しては連絡はなかった」(イーエスピーの会見 16日)
事態を重く見た国土交通省は、3日連続で特別監査を実施。そして17日、バス会社イーエスピーが複数の運転手について、健康状態や運転免許証の情報などが書かれた「乗務員台帳」を作成していなかったことが新たに明らかになりました。死亡した運転手の土屋廣さん(65)の台帳も無かったということです。
「以前働いていた会社によりますと、乗務員台帳が無かった土屋さんは、冠婚葬祭用のバスしか運転したことがなかったということです」(記者)
「皆の話を聞くと、小型しか乗っていなかったのに、なんで大型乗っているんだろうって。うちの運転手、何人か言っていましたからね」(バス業界関係者)
「運行上の管理の未熟さに、ずさんさに、本当に実感しておりまして」(イーエスピー 高橋美作社長 17日)
事故を受け、大型車の事業について撤退を決めたバス会社イーエスピー。国土交通省は、「乗務員の健康などを把握するための『乗務員台帳』を作らないで安全運行できるか疑問」として、道路運送法違反の疑いで、さらに追及する方針です。(18日15:57) JNN/TBS
先週金曜日、長野県軽井沢町で、スキーツアーに参加した大学生ら14人が死亡した事故。
「明らかにバスの動きがおかしかった。ガードレールに突っ込んで、そこから僕も意識を失って」(乗客)
長野県警などによりますと、現場には複数のタイヤ痕が残されていて、バスは左のガードレールにぶつかったあと、対向車線にはみ出し、転落したとみられています。
事故から3日が経ち、少しずつ問題点が明らかになってきました。バス会社から運転手に渡された運行指示書は発着地しか書かれていない不完全なものだったうえ、バスは本来通るべきルートから外れて運行していたのです。
道路運送法では、ルート変更がある場合、会社への報告が義務づけられていますが、今回は運転手から連絡はありませんでした。
「コース以外の所は通ってはダメだと話はしたんですけれども、一昨日に関しては連絡はなかった」(イーエスピーの会見 16日)
事態を重く見た国土交通省は、3日連続で特別監査を実施。そして17日、バス会社イーエスピーが複数の運転手について、健康状態や運転免許証の情報などが書かれた「乗務員台帳」を作成していなかったことが新たに明らかになりました。死亡した運転手の土屋廣さん(65)の台帳も無かったということです。
「以前働いていた会社によりますと、乗務員台帳が無かった土屋さんは、冠婚葬祭用のバスしか運転したことがなかったということです」(記者)
「皆の話を聞くと、小型しか乗っていなかったのに、なんで大型乗っているんだろうって。うちの運転手、何人か言っていましたからね」(バス業界関係者)
「運行上の管理の未熟さに、ずさんさに、本当に実感しておりまして」(イーエスピー 高橋美作社長 17日)
事故を受け、大型車の事業について撤退を決めたバス会社イーエスピー。国土交通省は、「乗務員の健康などを把握するための『乗務員台帳』を作らないで安全運行できるか疑問」として、道路運送法違反の疑いで、さらに追及する方針です。(18日15:57) JNN/TBS