【巨人】坂本、ヒット量産!“サカメーター”180安打だ
【米グアム18日=中村大悟】巨人の坂本勇人内野手(27)がシーズン180安打の“サカメーター”を掲げ、ヒットを量産する考えを明かした。昨年末の国際大会「プレミア12」で昨季、トリプルスリーを達成したヤクルト・山田哲人内野手(23)から「月間30安打×6か月」と目標設定することを勧められ、決心。「自分がしっかりとやればできると思う。自信を持ってやります」と宣言した。
全身から汗が噴き出る。坂本は一心不乱に打ち込んだ。ロングティーからティー打撃。スマートフォンで動画を撮り、バットが体に巻きつく理想の軌道を描いているかをチェックして、また打った。気温29度。ハードに自分を高めていた理由は、シーズン180安打のハードルを設定したからだ。
「(山田)哲人と話をしていて、『設定した方がいいですよ』て言っていたんです。自分はやってみたことはないですけど、あれだけ結果を出している選手が言うので、高い数字を目標にしながらやってみるのもありかなと思いました」
ただ漠然と180安打を求めるのではない。昨年末の「プレミア12」。侍ジャパンでチームメートだったヤクルト・山田に勧められたのが、月間30安打×6か月(4~9月)の“方程式”だった。主な利点は、1か月単位のスパンを目安にすることで、1試合の失敗をひきずらないこと。打率のように上下するものではなく、メンタルの浮き沈みが少ないということが挙げられる。もちろん、クリアすれば打率は3割超。山田は14年から実践してその年、193安打で日本人右打者の最多安打、昨季はトリプルスリーを達成した。
坂本は昨季、130試合に出場し、129安打だった。“サカメーター”通りに安打を積み重ねれば、自身のシーズン最多安打となる09年の178本を上回る。
新たな目標に向け、力強く言い切った。「自分がしっかりとやれば、できると思います。自信を持ってやります」。この日、グアム自主トレは最終クールがスタート。20日に打ち上げる。南の島でバットマンとして、スケールアップを果たす。