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去年の訪日外国人旅行者 過去最高の1973万人余1月19日 9時30分
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去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、円安や中国人向けビザの発給要件が緩和されたことなどを受けて、1973万人余りとなり過去最高を更新しました。
日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は推計で1973万7400人となり、これまでで最も多かったおととしの1341万3467人より632万人余り、率にして47.1%増え、過去最高を更新しました。
これは、円安の傾向が続いたことや、中国人向けビザの発給要件が去年1月から大幅に緩和されたことなどが主な要因です。
国や地域別では、中国からの旅行者が最も多く、おととしより2倍以上増えて499万3800人。ついで韓国からが45.3%増えて400万2100人、台湾からが29.9%増えて367万7100人。そして、アメリカからの旅行者が15.9%増えて103万3200人と、初めて100万人を超えました。
また、去年1年間の外国人旅行者の数は、海外へ出国した日本人の数1621万2100人を上回り、大阪万博が開かれた昭和45年以来、45年ぶりに入国した外国人旅行者の数が出国した日本人の数を上回りました。
日本政府観光局では、外国人旅行者の伸びは緩やかになるものの、政府が掲げる2000万人の目標をことし達成できる可能性があるとしていて、今後、旅行者のさらなる拡大に向け宿泊施設の確保など、受け入れ態勢の強化などが課題となります。
これは、円安の傾向が続いたことや、中国人向けビザの発給要件が去年1月から大幅に緩和されたことなどが主な要因です。
国や地域別では、中国からの旅行者が最も多く、おととしより2倍以上増えて499万3800人。ついで韓国からが45.3%増えて400万2100人、台湾からが29.9%増えて367万7100人。そして、アメリカからの旅行者が15.9%増えて103万3200人と、初めて100万人を超えました。
また、去年1年間の外国人旅行者の数は、海外へ出国した日本人の数1621万2100人を上回り、大阪万博が開かれた昭和45年以来、45年ぶりに入国した外国人旅行者の数が出国した日本人の数を上回りました。
日本政府観光局では、外国人旅行者の伸びは緩やかになるものの、政府が掲げる2000万人の目標をことし達成できる可能性があるとしていて、今後、旅行者のさらなる拡大に向け宿泊施設の確保など、受け入れ態勢の強化などが課題となります。
新観光ビジョンでさらなる増加を
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者が推計で過去最高の1973万人余りとなったことについて、「ビザ発給要件の緩和や免税品の大幅拡充という、かつてできなかった規制改革を行った成功事例の1つだ」と述べました。そのうえで、菅官房長官は「真の地方創生や国際的な相互理解増進につながる大胆な取り組みを、今年度中に取りまとめ、さらなる大台を目指したい。政府としては、地方創生に資するよう、さまざまな対策をしっかりととりたい」と述べ、地方創生につながる新たな観光ビジョンを取りまとめ、さらなる増加を目指す考えを示しました。
観光庁長官「2000万人超期待も伸び緩やかか」
観光庁の田村明比古長官は会見で、ことし1年間に日本を訪れる外国人旅行者の見通しについて「2000万人を超えることを期待しているが、去年のような過去に例を見ない急激な増加が続くということは考えにくく、伸び率は少し穏やかになると思う」と述べました。
そのうえで田村長官は、外国人旅行者が東京や大阪などの都市部に集中していることを踏まえ「地方への誘客は重要なポイントだ。来年度予算は今年度より大幅に増えているので、これを有効に使うことで地方の観光資源の掘り起こしや外国人旅行者の受け入れ態勢の強化を支援していきたい」と述べました。
そのうえで田村長官は、外国人旅行者が東京や大阪などの都市部に集中していることを踏まえ「地方への誘客は重要なポイントだ。来年度予算は今年度より大幅に増えているので、これを有効に使うことで地方の観光資源の掘り起こしや外国人旅行者の受け入れ態勢の強化を支援していきたい」と述べました。